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車界隈がザワついた「アルファロメオ」のデザイン 新型ジュニア登場で「トナーレを再評価」する訳

東洋経済オンライン / 2024年5月14日 12時0分

エクステリアは、ヘリテージと先進性を融合したデザインが随所にちりばめられているとあり、アルファ初採用となるマトリクスLEDヘッドランプは、SZなどから着想を得た3連のU字型デイタイムランニングランプが個性を主張しているとしている。

日本で販売されるトナーレには、TIとヴェローチェの2グレードがあり、取材したヴェローチェでは盾型グリルの縁がブラックとなるものの、TIはシルバーとなるので、昔ながらの顔つきが好みの人はTIを選ぶといいだろう。

ボディサイドは、初代ジュリアのクーペを想起させる、シンプルながら官能的なショルダーラインが特徴的。リアドアガラスは、スーパースポーツ「8Cコンペティツィオーネ」を想起させ、リアにも3連のLEDコンビランプを採用。こちらは独創的なフォルムで話題になったクーペ、「ブレラ」を思わせる。

逆に言えば、トナーレのスタイリングに大胆さはない。プロポーションも、現代のSUVのスタンダードと言える。でも、一部の車種のように、どこのブランドだかわからないようなことはない。アルファを知る人なら、ひと目でそれとわかるのではないだろうか。

ホイールが多くのアルファに採用されてきた5ホールデザインであることも、そう思わせる理由のひとつだ。

ナンバープレートの取り付け位置にも触れておきたい。

縦型グリルを避けて左にオフセットして取り付けるスタイルは、日本でもヒットしたスポーツセダン「156」あたりから続くレイアウトだ。軽自動車で右側にオフセットしている車種はあるが、登録車ではあまり例がない。

ナンバープレートの取り付け位置は、2021年に角度などが細かく規定された。そのためトナーレでは、進行方向から見て垂直面に近くなるよう、専用の台座を設けている。それでもオフセットを維持しているところに、ビジュアルへのこだわりが感じられる。

ところがジュニアでは、現地の広報写真を見る限り、アルファとしては久々にフロント中央に取り付けられるようだ。これによってアルファらしさが薄れたりしないか、気になっている。

ちなみに車名のトナーレ(Tonale)は、イタリア北部にある峠の名前に由来している。ミラノと同じく地名でありながら政府から文句がなかったのは、ジュニアがポーランド製なのに対し、こちらはイタリア製だからのようだ。

ジュニアとトナーレ、インテリアは似ている

エクステリアでは対照的なアプローチとなったジュニアとトナーレだが、インテリアは似ている。

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