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新NISA「二刀流」戦略で狙う"10年後"の資産形成 「1800万円の投資枠」をフルに活用しつづける

東洋経済オンライン / 2024年5月15日 9時40分

投資する金額はその人の経済事情しだいになりますが、ここでは年間の投資上限額240万円いっぱいまで使うことを想定します。

投資する銘柄が決まったら、ご自身のタイミングで購入してください。積み立て投資のように、毎月いくらといった買い方はしません。チャートを追いながら、安く買える位置で買うようにしてください。年に一度、相場が一時的に急落したタイミングを狙うのもいいでしょう。

このようにして、成長投資枠の年間上限額240万円を使い切ります。

枠が余った場合は、少額で買える優良株で埋めるのも1つの方法です。たとえば、NTT(9432)は、2023年に1株を25分割する大々的な株式分割を行ったため、100株を2万円弱で買うことができます。

成長投資枠の年間上限額240万円を使い切り、なおかつ売却を一度もしていない場合、5年で枠がいっぱいになります。投資元本は1200万円で、ここに運用益が加わります。

私の場合、個別株投資の運用利回りは、インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(含み益と売却益)合わせて20%を目安にしています。もちろん、利回りはそのときの相場状況によって異なります。私はアベノミクス全盛だった2013年の1年間で、当時4500万円ほどだった資産を、6900万円まで増やしました。利回り53%ということになります。

ただし、こんなパフォーマンスが毎年続くわけではありません。そこで、平均にならして20%としています。仮に、毎年20%で運用することができたなら、ざっくりした計算ですが、投資元本の1200万円は5年後、2035万円に増えていることになります。かなりインパクトのある数字ですね。

このとき、つみたて投資枠は、先ほどの計算にもとづくと投資元本300万円に運用益が加わり、348万円になっている見込みです。つまり、5年後の総資産は、2384万円ということになります。

資産形成のスピードはここまで速まる

目標株価に達した保有銘柄があったら、随時、売却をしていきます。

このとき、「もっと上がるかも」と欲を出してはいけません。「ここまで上がったら売る」と最初に決めたところで、必ず売却するようにしてください。新NISAの目玉といえるのが、売却したら翌年に投資枠が復活する、というところです。

1800万円いっぱいまで投資枠が埋まっている場合、当然ですが、翌年の投資枠はゼロになります。これ以上、新NISA口座で新規の投資はできないということです。

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