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新NISA「二刀流」戦略で狙う"10年後"の資産形成 「1800万円の投資枠」をフルに活用しつづける

東洋経済オンライン / 2024年5月15日 9時40分

しかし、前年にたとえば100万円で購入した株を売却していたら、生涯投資枠は1700万円になり、その次の年、100万円ぶんの新規投資ができるようになるのです。

あくまで、枠が復活するのは翌年であることに注意してください。また、年間上限投資額(成長投資枠なら240万円)を超えて枠が復活しても、同じ年だと年間上限投資額の範囲内でしか使えません。

つまり、年間240万円までなら、生涯にわたって新NISA口座で売買をくり返すことができるということです。

10年間の「二刀流」戦略で驚きの金額に

生涯投資枠を埋め終えても、「ほったらかし」にはできないのが、「二刀流」戦略のよさでもあり、シビアさともいえるでしょう。

日々、チャートや決算、ニュースなどに目を光らせながら、次はどれを売却して、代わりに何を買うかを吟味することが大切になってきます。

一方、つみたて投資枠は、10年で600万円に達します。先述の複利で計算した運用益を加えると、819万円になっている見込みです。

そのときまで、成長投資枠の運用利回り20%をキープできたとしたら、総資産はいくらになっているでしょうか。

やはりざっくりした計算になりますが、投資元本の1200万円は、5396 万円にふくれ上がります。つみたて投資枠の819万円と合わせると、なんと6216万円です。下にグラフで表してみました。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

100歳で1億円が手に入っても意味がない

積み立て投資のデメリットは、「時間がかかりすぎる」ことですが、個別株投資を組み合わせることで、資産形成のスピードがここまで速まる可能性があるのです。

天国にいるかもしれない100歳で手に入る1億円と、40歳で手に入る6200万円、あなたならどちらを選びますか?

ほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。

しかも、40歳で手に入った6200万円は、その後も運用を続けていけば、複利効果がどんどん働いて、青天井に資産が伸びていきます。

もちろん、「年に240万円も投資に回せない」とか、「利回り20%なんて無理に決まっている」といった、さまざまな意見や反論があると思います。

その場合は、ご自身の経済状況や投資スキルに合わせて、シミュレーションをしてみてください。数字は変わっても、基本的な考え方は変わりません。

上岡 正明:経営者・個人投資家

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