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予約3年待ち「とだか」も入る五反田新ビルの正体 ゆうぽうと跡地に再開発、星野リゾートも参画

東洋経済オンライン / 2024年5月15日 11時20分

また、これまでの店舗でできなかったサービスを提供できることも、新店を出す理由として大きいようだ。

そのサービスの一つがアラカルトメニューだ。食堂とだかも、開店当初はアラカルトメニューの店だったが、今は飲み放題付きのコース料理(1万5400円)のみとなっている。

しかし、戸高氏自身もアラカルトで料理を注文するほうが好きであり、本来は客にも好きなものを注文してもらいたいという思いがあった。そこで新店舗「ここにもとだか」は、アラカルトで注文できる店にしたという。

名物メニューの「ウニ・オン・ザ(イクラ)煮玉子」(800円)や牛ご飯(1500円)をはじめ、同店のみで食べられるオリジナルメニューもそろう。

予約はネット予約サービスの「トレタ」で受け付けており、オープン時点で5月いっぱいまで満席になっている。しかし本店のように数年先まで埋まっている状態にならないよう、1〜2カ月単位で予約を受け付ける。ゆくゆくは予約を取らなくても入れる店にしたいというのが戸高氏の方針のようだ。

なお、本店なども予約キャンセルや、予約客が時間いっぱい使わないことなどでたまに席があくタイミングもある。店からのSNS情報をよく見ておけば、飛び込みで予約も可能だそうだ。

「とだか」の代表メニューを実食

今回、フードホールの開業試食会とあって、「ウニ・オン・ザ(イクラ)煮玉子」と「トダチキ(辛め)」(800円)を試食することができた。

「ウニ・オン・ザ(イクラ)煮玉子」は、言わずと知れたぜいたくで濃厚な食材のトリオ。しかしどの味が立ちすぎるということなく、口の中で溶け合っていくのが不思議な感じだ。味のハーモニーを楽しむためには、パクッと一口で食べるのがおすすめだが、反面、食体験があっという間に終わってしまう。名残を惜しみながらも、気持ちを切り替えてほかのメニューを楽しめるのがまたいいのだろうか。

トダチキは粉つけをせずに素揚げにした手羽先で、同店では丸ごと唐辛子をたっぷりまぶした辛めタイプを提供。見た目ほどには辛くなく、まずはしっかりめに調味された塩味と、鶏の旨味が感じられる。食べ進むにつれ、じわじわっと辛くなっていき、ビールといっしょに無限に食べられそうだ。

新店では鳥羽晋介店長が腕をふるうほか、本店から至近にあるため戸高氏も顔を出す機会が多い。とだかの味をより気軽に味わえる場として人気が高まりそうだ。

「ここにもとだか」も商業施設に入居するテナントとしてはユニークだが、そのほかの店舗もちょっと変わった顔ぶれ。誰もが知るチェーン店はタリーズコーヒーぐらいなのだ。

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