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予約3年待ち「とだか」も入る五反田新ビルの正体 ゆうぽうと跡地に再開発、星野リゾートも参画

東洋経済オンライン / 2024年5月15日 11時20分

「ここにもとだか」のすぐ隣に出店しているのが生パスタ専門店「おいしいパスタ」。運営企業にはsioの鳥羽周作氏がかかわるなど、素朴な店名ながら一癖ある店となっている。

当日試食したのは「和風ガーリックカルボナーラ」(1100円)。かつお節をアクセントにしたやさしい味わいで、もちもちした生パスタの香りや味を引き立てている。

コロナ禍、鳥羽氏の名を広めるきっかけになった「ナポリタンを超えたナポリタン」(1100円)も、この店で味わえる。

なお、「ここにもとだか」の店長が、sioの鳥羽氏と同じ姓なのは偶然である。

素材にこだわった定食屋

五反田発の店舗としてほかに名を連ねるのが「食事処・志野」。五反田TOCビルの建て替え計画に伴い移転した地元の人気店だ。ボリュームがあり、味もしっかりめのガッツリメニューを提供する定食屋だが、無農薬・無化学肥料の米、抗生物質ゼロの豚肉、化学調味料一切不使用など、素材にこだわっている。

名物メニューの「ニクシチ(豚肉七味炒め)」を試食したところ、七味の利いたガツンとした味もさることながら、豚肉がやわらかく食べやすいのが心に残った。また自家製ラー油も奥深い味わいで、餃子のほかにも合わせてみたくなる。

これまでのファンに加え、界隈のビジネスパーソンのランチ需要、ちょい呑み需要を満たしてくれそうだ。

食後のコーヒー、デザートのお店として試食したのが「Specialty Coffee AMAMERIA」。世界で流通しているうちの5%にも満たないという、こだわり抜いた高品質のコーヒー豆を用いたシングルオリジンのコーヒーを提供。武蔵小山、碑文谷に続く3店舗目として、初めて商業施設に出店するという。

試食したのは「オレンジアメリカーノ」(Rサイズ660円)と、パフェ「ルージュ」(Rサイズ690円)。オレンジアメリカーノはオレンジジュースとコーヒーを合わせたドリンクで、オレンジの香り、酸味、コーヒーの苦味が清涼感をもたらしてくれる。

パフェは、スペシャルティコーヒーを使ったソフトクリームにベリーフレーバーをふりかけたもの。焙煎で引き出されたコーヒー豆本来のフルーティな味わいが、ベリーのフレーバーと響き合って、大人味のパフェに仕上がっている。コーヒー味のソフトクリームのおいしさに気づかせられた一品だ。

五反田の雑多な魅力を伝えるフードホール

フードホール五反田食堂にはほかに、昭和が香る新宿の名店「アカシア」、駅弁「峠の釜めし 荻野屋食堂」など、セレクトの意図が気になる店舗も。いずれにせよ、入ってみたい店舗ばかりで、五反田の雑多な魅力を伝えるにふさわしいフードホールになったと言えるかもしれない。

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