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サイゼが「ミラノ風ドリア」値上げしない深い理由 「ラクして儲けたい誘惑と戦い続ける」意義

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 15時0分

そして今日1日が終わったら、明日もまた「今日1日だけ、まともに生きてみよう」と願うのです。

反省とは、自分の至らなさを見つめることです。見たくないものを見て、認めたくないものを認めていく。人によっては、つらいことかもしれません。

たとえば、取り返しのつかないことをしてしまったとき。それを反省しようとすると「なぜ、あんな失敗をしてしまったのか……」と、傷口にわざわざ塩を塗り込むような気持ちになってしまうかもしれません。

でも本当に、反省とは、苦しいことなのでしょうか。

私は、反省をしているときが人生で一番幸せです。

心は最高に穏やかで、「もういつ死が訪れてもいいな」と思ったりします。なぜなら、反省によって、今この瞬間、自分が正しい方向に向かっていることが、はっきりとわかるから。

間違っている方向に向かっているときは、そうとすら気づかないものです。逆に言えば、「間違った方向に向かっている」ことがわかれば、あとは軌道修正をすればいいだけ。

それは「正しい方向に向かっている」も同然ではないでしょうか。もちろん、明日は何が起こるか、誰にもわかりません。それでも、今この瞬間だけなら、正しい方向に進んでいるかどうかがわかります。

「自分が今、確実に正しい方向に進んでいる」これを確認できる唯一の行いが、反省なのです。

「自分が正しくない」と認めたら、自己成長の一歩

人間とは不完全なものです。

「やってはいけないこと」をやり、「やらなければいけないこと」からは逃げ続け、怠けたがる。そういう自分中心の本能を持っています。

「お酒の飲みすぎは駄目だ」と思っていても深酒してしまったり、健康被害を知っていながら喫煙習慣から抜け出せなかったり……どうしようもない生き物なのです。

反省しなければ、本能によって、自分中心の方向へ引きずられてしまいます。しかし反対に言えば、反省をすることによって、「人のため」に生きることだってできるのです。

反省とは、階段を1つ上ること。人が成長し、進化する瞬間とは、良い結果が出たときではありません。褒められたときや、自己満足に浸っているときでもありません。

悪い結果が出て、反省をし、「自分が正しくない」「自分中心で、独りよがりになっていた」ということがわかった瞬間こそ、確実に成長しています。

失敗してしまったのなら、その原因である考え方を変えていけばいい。もちろん、また同じ失敗をしてしまうかもしれませんが、階段を1段上った分だけ、

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