1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

スマホから「子どもの目を守る」ための簡単なコツ 大切なのは親が"主導権"をガッチリと握ること

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 6時50分

子どものスマホ利用は、親が主導権を握って管理する必要があるという(写真:pearlinheart/PIXTA)

視力が落ちる、目が疲れる、乾く、かすむ……いずれもスマホの使いすぎによる弊害としてよく知られたものですが、眼科専門医の松岡俊行氏によれば「実はスマホの本当の怖さは別にある」といいます。さまざまな障害を引き起こす「スマホアイ」から子どもたちを守るために、松岡氏が推奨するスマホの"ある設定"とは。

*本稿は松岡氏の著書『スマホアイ 眼科専門医が教える目と脳と体を守る方法』から一部抜粋・再構成しています。

スマホは最低でも目から30センチ離して使うこと

スマホの画面に集中しているとき、ほとんどの人が自分の姿勢に無頓着になります。

周囲のスマホを見ている人を思い出してみてください。どんな姿勢になっていますか? おそらく、うつむいて、猫背になり、画面を覗き込むようにしている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。決してよい姿勢とはいえませんよね。

これは目にとって非常に危険。無意識に目と画面の距離が近くなっているからです。自分では気にならないかもしれませんが、目はずっと寄り目の状態で、どんどん疲弊していきます。

ある調査では、目とスマホの距離は平均で約20センチとされていました(野原尚美、他:携帯電話・スマートフォン使用時および書籍読書時における視距離の比較検討.あたらしい眼科:32:163-166、2015.)。これでは明らかに近すぎです。スマホを見るときは、意識的に30センチ以上の距離を保ってください。いまいち感覚がわからないかもしれませんが、たとえばA4用紙の縦の長さがだいたい30センチです。

大人でも無意識に画面に近づいて見ているのですから、腕が短く、目の健康にも無自覚な子どもはなおさら危険です。特に親が子どもにスマホを渡して見せているときは、子どもを見張っていられない状況であることも多いでしょうから、注意することもできません。これではスマホアイまっしぐらです。

ソファやベッドに寝転がってスマホを見るのは最悪です。寝ながらのスマホは、座っているときよりもさらにスマホと目の距離が近くなります。しかも、スマホに近い側の目ばかりを使うことになり、負担が偏ります。横になっていると体は楽かもしれませんが、目はめちゃくちゃしんどいわけです。

使っていないほうの目は刺激が入らず、左右の目に視力差が生じる原因にもなります。夜、布団のなかでの使用となれば、睡眠の質の観点からも好ましくありません。

スマホの設定を活用して子どもの目を守ろう

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください