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スマホから「子どもの目を守る」ための簡単なコツ 大切なのは親が"主導権"をガッチリと握ること

東洋経済オンライン / 2024年5月17日 6時50分

よく「ボウリングの球くらい」と例えられるように、思った以上に頭は重たいことがわかります。首をガクッと折り曲げて俯いてスマホを見ていると、この頭の重量が首にズシリとのしかかります。首を曲げるほど負担は2倍、3倍、4倍と膨れ上がります。

この状態が続くと首の筋肉に負担がかかり、硬く収縮します。そして筋肉が収縮したまま戻らなくなり、首が前に出てしまった状態がストレートネックです。本来、首はS字に緩くカーブしているのが自然なのですが、そのカーブが失われてまっすぐになってしまうのです。

このストレートネックは「スマホ首」とも呼ばれ、首や肩にかかる負担が大きくなり、凝りや痛みも起こりやすくなります。

また、悪い姿勢で近くを見続けると、首の後ろ側にある「後頭下筋群」という筋肉群に負荷がかかり、過緊張を起こします。「後頭下筋群」は眼球運動などをサポートする筋肉で、過緊張が続くとピントが合わせにくくなり、眼精疲労や頭痛の原因になります。

制限時間になると強制的にアプリを停止

私も子どもにスマホを使わせるときは神経を使いますが、今のところ長時間利用に対する心配はあまりしていません。スマホのアプリを子どもが使い始めて一定時間経つと、私のところへやってきて「見られなくなっちゃった」と申告してくる仕組みになっているからです。

要するに、ペアレンタルコントロールの機能を使って、制限時間になると強制的にアプリの利用が停止されるということです。

こうしておくことで、私の裁量のなかで利用を延長させたり、あるいは「どうしてもう使ってはいけないのか」を話したり、都度対応することができます。何より子どもとのコミュニケーションの機会にもなるので便利です。

ご存知かもしれませんが、ペアレンタルコントロールは、親が子どものスマホ利用を管理・制限すること。そのための便利な機能がスマホやアプリには備わっています。

キャリア各社が提供しているフィルタリングサービスや、アップルやグーグル、マイクロソフトといったOSベンダーによるペアレンタルコントロールのアプリなど、選択肢はさまざまです。

子どものスマホ利用は、親が主導権を握る

これらのメリットは、親が主導権をガッチリと握ったうえで、決定したルールに基づいて自動で管理できることにあります。

スマホの機能を使えば、1日の制限時間が来れば無慈悲にシャットダウンします。機種やアプリ任せですから感情が入りこむ余地はありません。

中高生になって自分の部屋でスマホを利用したがったときも、姿勢に気をつけるよう注意したうえで、ある程度は認めることができますね(万が一姿勢を守れていなくても、時間は守らざるをえません)。

また、使える時間帯についても、24時間いつでも使える状況は改めておきましょう。

睡眠への影響も考えると、就寝の2時間前ぐらいで区切るのが理想です。

松岡 俊行:医学博士、眼科専門医

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