子の自己肯定感育む「親の言葉かけ」誤解なき方法 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー前編ー
東洋経済オンライン / 2024年5月20日 16時30分
次の日も「あれ、この肉じゃが、ちょっと固いね。でも大丈夫、失敗こそがチャンスだよ、次はうまくいくからがんばろうね」と言われたらどうでしょう(笑)。
最初はがんばれても、だんだん「もう今日は作りたくない!」ってなりませんか?
それよりも「このタケノコご飯おいしいね。お味噌汁はちょっと濃いけど、タケノコご飯はすごくおいしいね!」と言われたほうが、ずっとやる気になりますよね。
バツはいらない、マルだけでいい
石田:なるほど。料理もおいしいところを褒めて、それ以外は見ないようにするのは大事ですもんね。子どもの勉強についての声かけもそれと同じですね。
あとは、間違いを嫌がるのは、マルとバツの印象が関係しているのかもしれません。バツという形はいかにも「お前バカ」と言われているような感じがしますからね。
私は、小学校高学年くらいまではマルだけでいいと思っています。
僕がやっていたのは、子どもたちに間違いを発見させて、それがわかったらマルが増えるというもの。そういう感じにすると、子どもたちも間違いを正そうという姿勢が根付いてきますよ。
天野:なるほど。間違えるって、自分ができてないところを発見する第1段階ですものね。バツじゃないですね。
石田:中学生くらいになると、もっと理屈が通用するので、「マルはもともとできていたから成長していない。間違ったものができるようになった瞬間に頭が良くなっている」と説明します。
バツ、つまり間違いは宝なんだと。そうすると間違いを積極的に認めて自分で修正し出します。
天野:いいですね。昭和・平成の時代は正解が1つでしたが、これからは正解は1つじゃない。いろんな解があっていい。
そういう子どもたちを育てていかないとAIに勝てる子には育たない時代に入ったので、テストの問題もバージョンアップしていく必要がありますね。
石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家
天野 ひかり:フリーアナウンサー、NPO法人親子コミュニケーションラボ 代表理事
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