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キー局決算で見えた「TVerによる驚きの配信収入」 50億円規模の事業が3割も4割も伸びている

東洋経済オンライン / 2024年5月20日 12時0分

インプレッション取引になることで、テレビCMとネット広告が同じ単位で語れるようになる。広告主としては、テレビでもネットでもいいので、CMを見てもらうのが目的だ。同じ単位になればわかりやすくなるだろう。

TBSの新人事

今回の決算と同時に新人事を発表した局もある。TBSテレビは佐々木卓社長が会長に退き、新たに龍宝正峰氏が社長に就任した。龍宝氏は2020年に各局が大きく増資して会社になったTVerの初代社長だ。TVerを2015年の立ち上げから支えてきた功労者。その龍宝氏が社長になったことは、TBSの今後は放送だけではないとの業界への宣言だ。

またTBSは新たな中期経営計画も発表した。元々、2021年に発表したグループVISON2030があり、それに沿って2026年までの計画を示したものだ。中身を見ると、非常に戦略的で、よくできている。グループVISIONも発表されたときにこれまでのTBSが生まれ変わったように感じたが、着々とその延長線上で進めている。龍宝氏の社長就任も、佐々木卓氏から流れを引き継いだもので、大きなVISIONに則った交代なのだ。

テレビ局は厳しい時代だからこそ戦略が重要になってきた。上層部でVISIONをきちんと議論して社内外に示す局と、未来はわからないとトップが言い放つ某公共放送では、その後の明暗が分かれるだろう。ましてや、いまだに30年前から君臨し続けるトップが、配下の人間をちょこまか異動させているだけの局は、明暗の暗に落ちていく。これから数年間でその差は明らかになると思う。

境 治:メディアコンサルタント

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