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思考の固定化に悩む人へ「劇的に視野広げる」コツ 「リフレーミング」でネガティブをポジティブに

東洋経済オンライン / 2024年5月21日 16時0分

メンバー:「商談が上手く行かないとすぐ落ち込んでしまう自分が嫌なんです」

上司:「見方を変えると、それだけ真剣に向き合っているということですか?」

メンバー:「まあ、ポジティブに言えばそうかもしれません」

上司:「もしそのように捉えたら、感じ方はどう変わりますか?」

メンバー:「そう捉えたら、不思議と自分の生き方に少し誇らしさを感じますね」

この例では、言葉のリフレーミングを使って「落ち込む」という言葉を「真剣に向き合う」という言葉にリフレーミングしており、それによってメンバーの自己認識も「嫌い」から「誇らしい」に変わっています。

言葉のリフレーミングによる質問の方法は、「見方を変えると、○○(リフレームされた言葉)ということですか?」と尋ねることでリフレーミングを促すことができます。ネガティブな言葉の多くは、ポジティブな言葉に言い換えられるので、言葉のリフレーミングを意識してみましょう。

「 もしも」のリフレーミングを使った質問

前段の通り、認識の枠組みはその人の育った環境や経験、価値観や文化によって形作られています。そのため、その枠組みを抜け出すことは簡単ではありませんが、「もしも」などの仮定を使い、直面している状況をこれまでとは違った別の枠組みで捉え直すとリフレーミングを促すことができます。

ここからは2つ目の質問方法である、「もしも」によるリフレーミングの例を見ていきましょう。

メンバー:「来月の大口案件の商談ですが、正直言って上手くやれる自信がありません。商談に失敗する自分の姿を思うと不安で夜も眠れないんです」

上司:「自信がなくて不安なのですね。それでは視点を変えて考えてみましょうか」

メンバー:「視点を変えるのですか?」

上司:「もしも、その商談が3日後だとしたらどのようなことを思いますか?」(リフレーミング)

メンバー:「3日後ですか? うーん、もしそんな状況だったら、もう覚悟を決めるしかないので何も考えず急いで準備をしますね。…ああ、話していて思ったのですが、自分はまだ覚悟をしていないのかもしれません」

上司:「それではもう一つやってみましょうか。もしも、何もかも上手くいっている絶好調な自分がいるとしたら、今のあなたにどのような声をかけてくれますか?」(リフレーミング)

メンバー:「今の自分とは別に、絶好調な自分がいるとしたら何と言ってくれるかですか。ええっと、『もう次のステップに進む時期だから心配するな』といってくれている気がします」

上司:「それを聞いてどのようなことを感じますか?」

メンバー:「どこかで自分をステップアップさせないといけないという思いが以前からあったので、この商談を機会として捉えて、覚悟を決めてみるのも良いように思いまた。ああ、なんだかすごく前向きな気持ちになった気がします」

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