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思考の固定化に悩む人へ「劇的に視野広げる」コツ 「リフレーミング」でネガティブをポジティブに

東洋経済オンライン / 2024年5月21日 16時0分

この例では、「もしも」のリフレーミングを使った質問によって、メンバーの認識の枠組みを揺さぶり、いつもの思考パターンを抜け出して前向きな考えを促しています。大切なのは、相手の枠組みを揺さぶり、別の枠組みで直面する状況を捉え直してみることです。

「もしも」のリフレーミングを使った質問には様々な種類がありますので、自分なりの「もしも」を考えてみてください。

リフレーミングが効果を発揮する場面とは

リフレーミングの活用場面

リフレーミングはビジネスパーソンが直面する様々な場面で活用できるため、1on1の中でメンバーから以下のような話題がでてきた場合には、積極的に捉え方を変える質問を使ってみましょう。

・前向きでない

仕事でのミス、挑戦の失敗、人間関係が上手くいっていないなど、ネガティブな気持ちになってしまうことは誰にでもありますが、捉え方を変えるリフレーミングによって、自己肯定感が高まり、前向きでポジティブな気持ちになります。

・自信がない

自信がなくて次の一歩が踏み出せない、不安で挑戦できないなど、気持ちの後押しが必要な場面でも、リフレーミングを促すことでモチベーションが高まり、自信をもって行動できるようになります。

・行き詰まって抜け出せない

何が正しいのかがわからず決断ができない、いつも同じような失敗を繰り返してしまう、行き詰まった感じがして先が見えないなど、固定化された思考パターンを抜け出せず、前に進めない場面でもリフレーミングが有効です。

メンバーの枠組みを揺さぶり、新たな視点によって固定化された思考パターンを抜け出して、行き詰まった状態の突破口を見つけ出すことができます。

思考のクセを変化させるコツは継続

・継続により柔軟な捉え方ができるようになる

認識の枠組みはその人の思考のクセのようなものなので、適切なリフレーミングを継続的に行うことにより、少しずつ枠組みの変化を促していくことができます。

そのため、1on1では言葉のリフレーミングによるポジティブな言葉への言い換えや、「もしも」のリフレーミングによる固定化された思考パターンを抜け出すなど、捉え方を変える質問を普段から意識して継続的に行っていくのがよいでしょう。

それにより、巨大な船がゆっくりとその進路を変えていくように、着実にメンバーの認識の枠組みが変化し、柔軟な捉え方ができるようになっていきます。

ただし、リフレーミングによる質問を繰り返し使いすぎると、うんざりされてしまいますので適度に活用してください。

寺内 健朗:グロービス

島田 友和:「ワ☆ノベーション」代表/総合心理教育研究所学術客員研究員/リヴァトレ(公認心理師)

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