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マンション「同価格なら中古より新築」の落とし穴 中古マンションのリノベ「大事な」見極め方

東洋経済オンライン / 2024年5月21日 10時0分

求められる間取りも、昔と今とでは変わっています。かつては分譲マンションというと、70㎡3LDKのような間取りが一般的でした。

今は、なるべくリビングを広くして、その代わりに寝室や子ども部屋は狭くてOK、ただし収納は十分にほしいというニーズが根強く、60㎡2LDKのような間取りがファミリー層に人気です。

とはいえ、狭い物件が積極的に好まれているわけではなく、多くの人が資金の問題で、やむを得ず狭い物件を選択せざるを得ないのが実情のようです。その証拠に、相場よりややお得な価格帯で70〜80㎡ほどの物件が出ると、驚くほど申し込みが殺到します。

東京オリンピック選手村跡地に建てられた大規模マンションの「晴海フラッグ」は、80㎡超の広めの住戸が多かったのですが、価格が割安だったために引き合いが強く、かなり高倍率の抽選になりました。

晴海フラッグは東京オリンピック選手村跡地に建ったということで話題性は抜群。ブランド力の高い中央区アドレスに加えて街全体の利便性などの魅力があるものの、最寄り駅から徒歩20分前後です。

多少駅から遠くてもそれを上回る魅力があれば、人気が跳ね上がることを実証したレアなケースと言えるでしょう。

「早く買わなければ」は禁物

大手デベロッパーが手掛ける大規模タワマンなどでは、期を分けて販売されることがよくあります。

たとえば3期に分けて販売される場合、1期に申し込みが殺到すれば、2期には販売価格が引き上げられます。人気の継続が確認できれば、3期はさらに値上げされることも。不動産デベロッパーは情勢を見ながら供給をコントロールしているのです。

そのため、デベロッパー側は「買うなら早くしたほうがいい」「次期の販売では価格が上がるかもしれない」などと言って、買い手に早く決断させようとすることがあります。

あらゆる観点から検討して、本当に良い物件であれば思い切って買ったほうがいいかもしれませんが、「早く買わなければ」と焦り、予算をはるかにオーバーして購入を決断するのはNGです。

すぐに完売する物件ばかりではなく、デベロッパーが完成在庫をたくさん抱えているケースもありますが、人気エリアの物件は売り手市場なので、デベロッパーもあまり売り急ぎません。値引きしなくても、いずれ売れる公算が高いからです。

3月の決算期前などは、不動産デベロッパーも売上を伸ばしたいので、割引価格で物件を買えることがありますが、売り手市場で超割安物件をつかむのは難しいでしょう。

中古物件「リノベ済みで安心」の落とし穴

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