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大人の「勉強が続かない」やる気が原因じゃない訳 40〜50代が「脳の機能」を圧倒的に引き出すコツ

東洋経済オンライン / 2024年5月22日 19時0分

一方で先ほどのように、前著を読んで始めようとしたものの実行力が弱っていたために、計画倒れになったり、思ったほどの効果を実感できなかったりという人もいるかもしれません。

脳科学の観点からは、実行力の衰えは、左脳の思考系脳番地の働きが落ちていると言い換えることができます。

私が提案する「もっとすごい脳」になるためには、思っているだけではダメ。左脳の思考系を刺激して実行できる自分を取り戻すことが必要です。

勉強を始める前にまず「脳の基礎体力」の向上を

しかし脳は、最初の一歩を踏み出すときに多くのエネルギーを消費するため、そもそもの脳の基礎体力がないと実行力はついてきません。

脳のコンディションが整っていないと、最初の一歩を踏み出すことが困難なのです。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

体調でも同じですよね。どこかに痛みがある、なんだか調子がすぐれないときは、「さあ、やろう」と立ち上がるまでに時間がかかったり、いざ取り掛かってもなかなか集中できなかったりするものです。

でも、いつでも体調は万全!と胸を張って言える人が少ないように、脳のコンディションがいつも最高!という人も少ないのです。

反対に考えれば、脳をいい状態に保つことができれば、すぐに始められる自分になれるし、中高年になって衰えていると感じていた記憶力・理解力・思考力・創造力・集中力を高めていくことができます。

もちろん、勉強した分だけ身になっていくという効率のいい大人脳も手に入ります。

これからは生成AIやチャットGPTなどとも脳はうまく付き合っていかなければならない時代です。

時代によってどんどん登場する新しいものに対して好奇心を持ち、受け入れ、理解して上手に利用する一方で、自分の脳もしっかり働かせて、脳をサボらせないようにしなければなりません。

やろうと決めたことを最後までやり抜く脳。学習したことをどんどん吸収し、それを応用していける脳。新しい技術にも興味を持ち、理解する力がある脳。誰だって、こんな脳を持ちたいものです。

しかし、なりたい脳にいきなりなれるわけではありません。なりたい脳になるための練習をしなくてはいけません。

脳の準備運動をすることで大人の勉強を効率的にする

もっと言えば、やりたかったことを始める前には、脳の準備運動が必要です。そして、脳の基礎体力を上げておかなければなりません。

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