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子育てにイライラ「叱らずに」済むテクニック 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー後編ー

東洋経済オンライン / 2024年5月23日 16時0分

天野:そうですね。今の子どもたちがゲーム世代として親になったとき、どうなるんでしょうか。きっと同じように悩むのでしょうね。

親が変われば子どもも変わる

石田:自己肯定感を育むためには、家庭での取り組みはとても大切ですが、本当は子どもたちの滞在時間が長い学校でそれができるといいですよね。天野さんはどう思われますか?

天野:自己肯定感を阻む言葉の代表に、「何々しなさい」という指示の言葉と、「何々しないで」という禁止の言葉があると思っています。この2つは子どもの思考力を停止させる言葉なんです。

そうではなくて、子どもが自分で考えられるように問いを立てていく、そういう教育に変わらないといけない時代に入っていると勉強しているお母さん・お父さんは感じていると思います。

一部の気概のある先生たちは改革に取り組んでいますが、その歩みは遅いのかなと思います。一部の先生だけの努力では変わらないですよね。

石田:そうなんですよね。私も塾をやっていて、その子どもたちは変わりましたが、日本全国にはまだまだ困っている子がいるはずです。

学校経営にも携わり改革をしましたが、そこの学校は良くなったものの、他にもまだいっぱいあるはずだと。

結局、学校が変わるのはすぐには無理だと結論づけました。そこで着目したのが家庭。子どもと接している時間が長いのはママさんですからね。もちろんパパさんの場合もあります。

それでママカフェを始めて、親が変われば子どもも変わるということがわかったんです。

子育ては試行錯誤の連続で、絶対的な解はありません。だから、基本的なことを共有して、ハウツーを学べる場があればいいと思ってやってきました。

そしたら、皆さん変わっていく現実がわかり、これが未来につながると思ったんです。

天野:おっしゃる通りですね。私も最初は子どもを変えようと思ったのですが、子どもを変えるよりも、親の言葉かけが変わることが大切だと気づきました。

参加者の方々は、「育てにくい子どもだと思って悩んでいたけれど、言葉かけを間違えていただけだった」とおっしゃるんです。

みなさん、子どもへの声かけを学ばないうちに親になってしまって、目の前に泣いている子どもがいて困っている。

声かけのコツや思いは同じなので、そのあたりを理解するだけでずいぶん子育ても、そして世の中も変わっていくんじゃないかと希望を持っています。

パートナーや祖父母とどう付き合うか

石田:質問をご紹介します。「パートナーや祖父母が厳しい声かけや指示命令ばかり」というテーマですね。

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