「婚活よりつらい経験」40歳女性が直面した"現実" 彼との結婚はイコール不妊治療の始まりだった
東洋経済オンライン / 2024年5月23日 11時30分
婚活をするとき、誰もが“これだけは譲れない”という条件があるはずだ。
それは年代によっても違うのだが、アラフォー女性の場合は、“最後のチャンスに子どもを授かりたい”、40代以上の男性も、“子どもを授かるための婚活”をしている人が多い。男性の場合は、50代、60代になっても、子どもを授かることを婚活の第1条件に掲げている人がいる。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく当連載。今回は、“子どもを授かりたい”という気持ちが結婚を難しくしている事例をご紹介する。
結婚して子どもを授りたい
婚活アプリや結婚相談所のサイトを利用して、結婚相手を見つけることは、近年ポピュラーになってきた。婚活の出会いは、生活圏内の自然な出会いと違い、出会う相手に“これだけは譲れない条件”を決めている人が多い。
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この掲げる条件は、年代によって変わっていく。
20代のときは、見た目や会話、フィーリングを重要視するだろう。しかし、30代後半になると、男女ともに“結婚して、子どもを授りたい”という気持ちが強くなっていく人が多い。
女性の場合、個人差もあるのだが、出産可能な年齢は40代前半くらいまでだろうか。
みきえ(40歳、仮名)も、“1日も早く結婚して、子どもを授かりたい”という気持ちから、37歳のときに婚活アプリに登録した。最初はアプリに登録すれば、簡単に結婚相手が見つかると思っていたのだが、その考えが甘かったと気がついた。
「アプリで2年活動しましたが、結婚相手に出会うことはできませんでした。話が面白くて“素敵だな”と思う人ほど、結婚を真剣に考えていなかった。年収や学歴などもウソの情報を入れている人がいたし、お付き合いしてみたら、実は結婚していたという人もいました。なんだか時間を無駄にしてしまいました」
そこで、筆者の結婚相談所で婚活をすることにした。
結婚相談所の場合、入会時に身分証明書や独身証明書、収入証明書、学歴証明書、資格を有する職業についている場合は資格証明書の提出が義務付けられている。
既婚者は登録できないし、恋人や遊び相手ではなく、結婚相手を探すのが結婚相談所だからだ。
入会面談のときに、「最後のチャンスに子どもを授かりたいので、時間を無駄にすることなく、できるだけ早く結婚をしたい」と言っていた。
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