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家を借りる人が「ゴミ集積場」を見るべき深い理由 清掃員を12年続けて間違いないといえる持論

東洋経済オンライン / 2024年5月24日 16時0分

これから部屋を借りたい思っている人に、ごみ清掃員の視点からのアドバイス(写真:Ystudio/PIXTA)

私たちが生活するうえで避けては通れない、ごみと掃除。しかし、たとえば、ごみを分ける、正しく捨てる、汚れをとる、部屋を片づける、清潔な空間を保つ、捨てない工夫をするetc. そんな毎日のちょっとした作業にこそ「人生を好転させる秘密」がある――。

本稿では、ごみ分別の方法やごみを減らすアイデア、毎日を快適にする簡単掃除のコツとともに、著者である滝沢秀一氏、新津春子氏の生き方も劇的に変えた「ごみと掃除と人生の法則」を紹介する。

(本稿では、『世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」』から、一部を抜粋してお届けします)

住みやすい町はごみを見ればわかる

僕はごみ清掃員を12年間やってきて、これだけは間違いないという持論がひとつあります。それは、「住みやすい町はごみ集積所がきれい」ということ。

逆に、100%ではないけど治安のよくない地域はごみ集積所が汚いことが多いです。ポイ捨てもよく見かけます。

ごみ集積所が汚いということは、近所の目が行き届いていないということです。やっぱり、人の目がないとごみの分別もおろそかになりがちです。分別されていない違反ごみは回収されないので、そのごみがその場にたまり続けることになります。

ごみ集積所だけじゃない。「ごみはごみを呼ぶ」ではないけれど、ポイ捨てされたごみが多いと、そのごみのまわりにごみが集まるんです。

「ごみがあるってことは、ごみを捨ててもいいんだ」と思うのか、その周辺一帯の住民のことを考えることもなく、そこにごみを放置する人がいて、いつしか「ごみの山」ができる。ごみの山が放置されれば、もちろんニオイも出るし、ごみを狙ってカラスやハエ、ハチなんかも集まってくる。

こんな町に住みたいと思う人は、ほとんどいないと思います。誰だって汚い町よりはきれいな町に住みたいですよね。

ごみ集積所がきれいな地域は、その周辺に住んでいる人たちが顔を合わせて、そこに住む人々の気持ちを考えながら生活している地域といえます。

つまり、ごみ集積所を見れば、住みやすい町なのかどうかということがわかるのです。これは偏見でもなんでもなく、ごみ清掃の仕事を通していろんな町を見てきた実感です。

ごみ清掃員が考える「物件の選び方」

これから部屋を借りたいと考えていたり、家を買いたいと思っていたりする人に、ごみ清掃員の視点からアドバイスしたいのは、「引っ越しをするなら、その地域のごみ集積所を見てほしい」というか、「絶対に見てから決めたほうがいい」ということです。

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