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理解・応用力がある人とそうでない人の決定的差 大人の脳をやる気にさせるためのすごい仕組み

東洋経済オンライン / 2024年5月25日 18時0分

スマホを閉じた後も「次の試合の日に何か予定が入っていたっけ」「友達を誘ってチケット取ろうかな」と考えられるのは、脳に新たな外部からの入力がなくても、脳内で各脳番地が連携しながら情報を回せる「自家発電」の能力が備わっているからです。

しかし、脳の枝ぶりが弱々しいと、本来なら引っかかる情報を目にしても感情系が動かなかったり、たとえ入力があっても脳の連携が取れないために1つのまとまった考えとして思考することが難しくなってしまいます。脳番地の連携が取れないと、集中力、理解力、記憶力などすべての力が弱まってしまい、物事を自らの力で推し進めていくことができなくなります。

脳の枝ぶりをよくし、情報をぐるぐる回して自家発電しながら自分にとって何がベストかを判断して行動できるようになると、もっと自分の人生に欲張りになれます。

そもそも脳番地はどのようにして連携を取っているのか

では、肝心の脳の準備運動はどういうものなのか。どうすれば脳の基礎体力を上げて、自家発電できるようになるのか。そもそも、脳番地はどうやって連携を取っているのか。少し専門的な言葉も交じってしまいますが、わかりやすく解説していきましょう。

あなたが公園のベンチに座ってぼーっと息抜きしているときも、脳の中ではいくつかの脳番地が働いていて、毎秒1〜5回の電気信号が送り出されています。

公園で、ふと桜が咲き始めていることに気づき、「あっ」と笑顔がこぼれた瞬間、電気信号は毎秒50〜100回程度にまで増えます。

さらに、その公園に何年も会っていない親友が偶然現れでもしたら、脳は興奮状態となって毎秒500回以上の電気信号が送り出されることでしょう。

この電気信号が活発になった状態を、脳科学では「発火」と呼びます。もっとすごい脳を手に入れるためには、この発火をコントロールすることがめちゃくちゃ重要です。

脳には1千億個を超える神経細胞(ニューロン)があり、ニューロン同士は髄鞘に包まれた軸索という紐のようなもので繋がっていて、その繋ぎ目には数千〜数万個のシナプスがあります。

脳が活動しているとき、シナプスにはひっきりなしに電気信号が送られてきて、一定量を超える電気信号が溜まると発火が起こり、その情報が軸索の束でつくられる白質へと送られて別のニューロンへと情報が送られます。

このような流れで脳番地の細胞は情報を共有し、連携プレーを行っています。入力される情報にインパクトがあればあるほど強い発火が起こります。 その情報は脳内で伝播されていき、脳の活動は活発になります。その結果、脳の働きもよくなって、もっとすごい脳になれるというわけです。

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