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漁師めしで魅了、登録者80万人の異色YouTuber 17歳で飛び込んだ漁師の世界はしんどかった

東洋経済オンライン / 2024年5月25日 8時0分

ちなみにうちは兄も漁師で、私は13年前に漁協に入ってから、ずっと一番年下の若手だ。この仕事には定年がなく、いつまでも漁に出られるので、新陳代謝が起きにくいのかもしれない。

YouTuberはできる限り続けたい

――改めて、この仕事のやりがいとは。

私は魚が大好きで、あがってくるすべての魚がうまそうに見える。それらを持ち帰って調理して、お酒と一緒に食べることに幸せを覚えている。

また、単価の高い魚が獲れたときは宝くじに当たったときのような、トレジャーハンターのようなワクワク感もある。天然物相手だと収入は安定しない面もあるが、大儲けしている漁師もいるし、それはそれで素晴らしいと思っている。稼げる職業でないと、担い手は集まらない。

――最後に将来像を聞かせてください。

YouTuberをいつまでやるかわからないが、できる限りは続けたい。大きな目標を掲げるわけではなく、毎日のクオリティを高めていくことを心掛けている。

漁師に関しては天然物相手だけでは難しいと判断している。カキ養殖を始めたのはそういう理由もある。漁業歴13年、30歳の私がずっと若手ということは、このままだと水産業はなくなるということ。だから養殖などを通じて担い手を増やしたいと考えている。

新しい漁師が増えるようにサポートできる体制も必要だ。天然資源が減って、若者の魚離れで漁獲単価が下がると、漁協も破綻する。私の場合、漁業や養殖が生活の糧になっているが、さらに事業を拡大してこの仕事を将来につながる職業にしたい思いがある。

(はまゆう氏も応援する、漁師になりたい人のイベント「漁業就業支援フェア2024」~主催:全国漁業就業者確保育成センター~が7月6日に福岡、15日に東京・浜松町、27日に大阪で開催されます。漁業に関心ある方はぜひともご参加ください)

大正谷 成晴:編集者・ライター

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