「アメ横」象徴だった鮮魚店が激減しカオスな街に 中国系が進出し400近い店舗の構成が大変貌
東洋経済オンライン / 2024年5月25日 12時0分
昭和から続く上野の人気スポットアメ横。JR上野駅前からJR御徒町駅まで高架沿いに続く約500メートルの商店街だ。
5月中旬の平日、アメ横を訪ねてみると、そこには、戦後の闇市の時代から、昭和、平成を経て大きく変貌した令和のアメ横が存在していた。
アジア系の訪日外国人客が多い
御徒町駅の北口から交差点を渡るとすぐにアメ横の入り口だ。すでに駅構内からアジア系の訪日外国人客が多い。商店街に入ると、すぐに土産物屋に人だかりができている。近づいてみると北海道土産を格安で販売中だ。賞味期限が迫っている「白い恋人」は50%オフ。これらの商品をアジア系の観光客がまとめ買いしていく。
「北海道土産はとても人気。ここで買えば安いからいっぱい買います」
仲間と中国語で話をしていた若い女性客に声を掛けると、片言の日本語でこう答えてくれた。
【写真】最近、目立ってきているのは多国籍化した飲食店。大変貌を遂げている令和の「アメ横」(18枚)
近くのゴルフ専門店ではロストボールを1個55円から販売中だ。10個1485円のコーナーには有名ブランドのきれいなボールが梱包されている。月1ゴルファーには魅力的だ。
ドン・キホーテの入り口では浴衣(YUKATA)が6000円で販売中。甚平は4990円だ。
さらに進むと、今度は海鮮丼を提供する飲食店が見えてくる。「おすすめ!漬けサーモン丼¥600」「ウニ・イクラ・カニ丼¥1200」など、築地の場外より安い。店内のカウンターから道に面したテーブル席まで外国人客で満席。10人ほどの行列ができている。
脇道にそれると摩利支天徳大寺があった。開創400年という由緒ある寺で、「厄を除き、福を招き、運を開く」開運勝利の守護神が祭られている。アジア系男性2人に続いて参拝した。
再びアメ横の通りに戻る。今や貴重となったジャパニーズ・ウイスキーを飲ませる「YAKITORI BAR」があるかと思えば、続いてはおいしそうな鶏の丸焼きが並ぶ中国料理店。そして「三陸の海の幸」を肴に日本酒を楽しめる立ち飲み屋「魚草」には十数人の客が群がっている。この店だけは日本人客が多い感じだ。
チーズハットグの店には制服姿の高校生
アメ横歩きを楽しんでいるのは訪日外国人客や日本人の飲み客だけではない。セーラー服姿の女子高生が席を“占領”している店があった。「手作り チーズハットグ」の横断幕が掛かっている。韓流の新感覚屋台フードで、ソーセージ、チーズ、ポテトソーセージなど5種類。スムージーも人気のようだ。店内は10人ほどの女子高生でいっぱい。大久保のコリアンタウンを彷彿させる光景だ。
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