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「目の日焼け」濃いサングラスで安心する人の盲点 目の健康を損ねるのは「紫外線」だけじゃない

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 9時0分

目に紫外線を浴び続けると、病気のリスクが高まる。紫外線から目を守るために、日頃から気をつけたいポイントを紹介する(写真:プラナ/PIXTA)

目は皮膚と同じように紫外線の影響を受けやすく、浴び続けると老眼や白内障など病気リスクも高まる。それだけに、しっかり対策をとって目の病気を防ぎたい。

「特定非営利活動法人 紫外線から眼を守るEyes Arc」理事長で、紫外線が引き起こすさまざまな目の病気に詳しい金沢医科大学眼科学講座教授の佐々木洋さんに、紫外線から目を守るための対策について聞いてみた。

日本人の目は紫外線を浴びやすい?

紫外線の量は5月ぐらいから強まることがわかっている。夏になる前から始めたのほうがいいのが、目の紫外線対策だ。

【写真】原因は紫外線! 白目が黒目に入り込む「翼状片(よくじょうへん)」とは、いったいどんな病気か?

紫外線は私たちの皮膚や目に影響を与える。特に目への影響は人種によっても異なるという。その差を生み出すのは体質などではなく、「顔の彫りの深さ」だ。

佐々木さんによれば、顔の彫りが浅く、目の周りが平べったい日本人をはじめとする東洋人は、彫りが深く、目の周りがくぼんでいて影になっている欧米人に比べ、目に紫外線を浴びやすい傾向があるという。

紫外線の強さは1日のなかでみると、午前10時から午後2時にかけて最も強くなるので、当然ながら注意が必要だが、目の場合は、それ以外の時間も気を付けたい。

というのも、朝日や夕日など、太陽が低い角度にあると、紫外線が目に直接、入りやすいからだ。つまり、目は朝から夕方までの長時間、紫外線の影響を受けやすいといえる。

また、間接的に浴びる反射光による紫外線の影響も見逃せない。

水面、白い砂浜などでは太陽光を反射するため、アスファルト面に比べ目は多くの紫外線を浴びやすい。とくにこれからの時期でいうと、川岸でのBBQやキャンプ、ボートや釣り、海水浴など、水辺や砂浜でのレジャーでは、特に意識して紫外線対策を行いたいところだ。

ちなみに、砂浜の場合、日陰でも日なたの約75%、日傘やビーチパラソルをさしても約80%程度の紫外線量を目は浴びることがわかっている。

都市部でも建物の窓ガラスやビルの外壁、道路からの紫外線の反射も無視できない。特に晴れた日には、これらの反射光にも注意が必要だ。

眼鏡は「UV400」表示のレンズを

では、どのような紫外線対策が効果的なのだろうか。

佐々木さんは、「UVカット機能付きサングラスか眼鏡、あるいはUVカット機能付きコンタクトレンズ」、「帽子」いずれかの2点セットを推奨する。

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