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「仕事とプライベートどっちが大事?」時代の終焉 これからは「ワークライフハーモニー」が大切

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 16時0分

ニューノーマル時代に最適な「仕事とプライベートの関係」とは(写真:チキタカ(tiquitaca)/PIXTA)

IT技術の進歩やテレワークの普及により働き方が大きく変わった今、新たなワークライフバランスの在り方に注目が集まっています。30年以上前に広まったワークライフバランスという概念は果たして、現代にもふさわしいものなのかーー。自己管理術の専門家であるゴンドー優希さんは、これからの時代に目指すべきは「ワークライフハーモニー」であり、そのための手法として自己管理が重要であると話します。ゴンドーさんの著書『実行の鬼 最速で結果を出すためのエクストリーム自己管理術』の内容に新たなインタビューを加え、ニューノーマル時代に最適な仕事とプライベートの関係を考えます。

仕事とプライベートは、本当に競合すべき?

私は現在、自己管理の専門家として、常時1000人を超える社会人たちに仕事、勉強、趣味、恋愛などで最速で結果を出すための自己管理術をお伝えしています。

いろいろな相談を受ける中で最近よく耳にするワークライフバランスという言葉。私生活を大切にしたいから、仕事に費やす時間を少しでも減らしたい。仕事の生産性を高めて生み出した時間を、趣味に費やしたい。仕事を効率化し、プライベートに時間を割く手段として、自己管理に興味を持つ人が多いようです。

ただ、仕事とプライベートを切り分けて考えるワークライフバランスの概念は、個人的にいまいちピンときません。

仕事とプライベートを天秤にかければ、多くの人はプライベートに重きを置きたいと願うでしょう。人生において仕事とは多大な時間を費やすものであり、もしその時間に興味が持てなかったり、辛かったりすれば、相対的に人生も不幸になりかねません。

つまるところ、仕事中であろうが遊びの最中であろうが、あらゆる時間をどれだけ楽しめるかで、人生の幸せの総量が決まるように思います。したがって、仕事とプライベートを競合させるワークライフバランスの発想はしっくりこないのです。

仕事とプライベートの適切な関係性を紐解くとするなら、私がより共感するのは「ワークライフハーモニー」という考え方です。この概念は、Amazon社のCEO(当時)、ジェフリー・プレストン・ベゾス氏が2016年に提示したのを発端に広まったとされています。

プライベートが幸せであれば、仕事に対するエネルギーが湧く。仕事が充実していると、プライベートもより楽しめる。仕事とプライベートは、「競合」ではなく、「融合」(harmony)させ、あらゆる時間を豊かに過ごすことを目指すべきであるーー。

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