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ヤフー小澤元社長がVCで挑む「爆発的成長」の全貌 ファンドを通じて「日本のM&Aを10倍にしたい」

東洋経済オンライン / 2024年5月27日 8時0分

規模を拡大させるためにはM&Aが手っ取り早い。ヤフー時代、私は一休、ZOZOなどを買収したけれども、あのようなサービスを1から作ると大変なわけです。買収後はシナジーによってさらに成長を加速できました。上場企業によるM&Aは間違いなく増えていく。

そして投資先の出口戦略の多様化という点でもM&Aは増えていく、いや増やさなければならない。投資先がM&Aされることもあれば、M&Aをする側に回ることもあると思う。どちらもありです。

会社を売った側の社長がもう1回起業することも、とても重要だと思っています。経験値の高いシリアルアントレプレナー(連続起業家)は成功確率が高い。だからお金も集まる。上場して社長をやりっぱなしだとシリアルになりようがない。

シリアルアントレプレナーを増やすためには、つくって売って、つくって売ってというのも職業として全然あり、としないと。実際シリコンバレーにはたくさんいるわけです。

会社を売って得たお金を投資に回していくエンジェルも増えればいい。M&Aが増えることで、間違いなくエコシステムの循環がよくなるはずです。僕らの考えとしては、M&Aを少しでも増やす役割を持ちたい。それこそが日本のスタートアップエコシステムの活性化にとって大切なことだと信じているからです。

ーーブーストキャピタルから出資を受けたスタートアップの経営者は覚悟が必要ですね。売却を迫られて、退く必要があるかもしれない。

僕らがマイノリティで出資している場合はまるで決定権がないので、強制力はありませんよ。株主として「規模をしっかり大きくしましょう、規模が大きくならないんだったら売却、もしくは他社の買収を積極的に考えましょう」と言い続けると思いますけれども。

40〜50社に出資

ーーM&Aを主体とするのであれば、非上場企業じゃなくて上場企業に出資してもよさそうですが。

上場企業には出資しません。非上場企業だけです。ただし出資先の非上場企業が上場会社を買う可能性はあります。

ーー100億円規模で何社ぐらいに出資するイメージですか。

2025年3月までに150億〜200億円ぐらいになる予定です。150億円だとすると管理報酬を差っ引いた投資余力が120億〜130億円。1社3億円平均で計算すると出資先は40〜50社だと思います。ミドルクラスくらいのVCになりますよ。

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