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ヤフー小澤元社長がVCで挑む「爆発的成長」の全貌 ファンドを通じて「日本のM&Aを10倍にしたい」

東洋経済オンライン / 2024年5月27日 8時0分

ーーそれ以外にもアピールポイントがありそうですね。

私たちは買収もします。マイノリティ投資にとどまらない。投資のサイズは3億円って言いましたけど、投資のパーセンテージは1%から100%までやります。これも珍しいと思いますね。なぜ100%をやれるかというと、自分たちが経営できると思ってるからです。なかなか100%買ってくださいというのは来ませんけど。

ーー魅力的な会社であれば、100%買収を提案することもありえますか。

僕はやります。これまでの面談の中では2回ぐらい言いましたね、「買わせてくれない?」って。

間違いなくうまくいくだろうなと思えば、100%ですよね。ヤフーのときはそれをやっていたので。要するに、提携じゃなく100%買わせていただけないですか、と。

経営者がベンチャーキャピタルをやる私のようなケースは、これからは結構出てくると思います。お金を集めやすいぞ、起業家から指名されやすいぞ、ということがわかってくるので。アメリカでは「アンドリーセン・ホロウィッツ」なんてまさに起業家たちが作っている。ピーター・ティールも投資をやっているわけですよね。

私はアンドリーセンやピーター・ティールほどメジャーじゃないですが、アメリカの流れが日本にも来るわけです。これからはプライベートエクイティとベンチャーキャピタルが融合していくのも自然な流れなんじゃないですか。日本でその一番先頭を走ろうとしているのがわれわれなんですよ。

集めるお金は多ければ多いほどいい

ーー小澤さんはヤフー時代にはアリババのような何兆円単位の巨大企業も見てきた。第1弾では150億円の規模だけれども、第2弾、第3弾のファンドではどのくらいの規模をやりたいですか。

お金は多ければ多いほどいい。ちょっと前まで兆の単位でやってたので、やれますか、やれませんかと聞かれたら、やれると答えます。やりたいですか、やりたくないですかと聞かれたら、超やりたいと答えます。

お金を出す側からすると、パフォーマンスがどれぐらい出るかですよね。投資を受ける側からすると、自分の会社の価値がどれぐらい上がったかが重要で、そこは完全にリンクしている。私としてはこの2年が勝負だと思っています。今年来年で1回勝負はつくんじゃないですかね。

ーーファンドに出資したLINEヤフー、ビジョナル、マネーフォワード、PKSHA Technologyなどは、M&Aのチャンスも狙っているわけですよね。

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