「iPad」久々の新モデル、買い替えるべきか否か 性能、薄さ、軽さ以外の「隠れた新機能」がある
東洋経済オンライン / 2024年5月28日 11時20分
アプリにもよるが、こうしたツールは一般的に画面上下か左右にまとめられているため、文字や線を書きながら色を変えたいようなときには、いったん筆記を止めてからペン先を移動させる必要があった。
これに対してApple Pencil Proのスクイーズは、移動距離が最小限で済むため思考が妨げられづらく、直感的に操作できる。
ツールを頻繁に切り替えながら絵を描くようなユーザーはもちろん、PDFに校正などの注釈することが多いビジネスパーソンにもオススメできる機能と言えるだろう。このApple Pencil Proに対応しているのが、iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)の大きな魅力の1つだ。
また、スクイーズの動作は設定でカスタマイズすることもできる。標準では「ツールパレットを表示」になっているが、ダブルタップと同じように「現在使用中のツールと消しゴムの切り替え」に設定したり、「カラーパレットを表示」に設定したりといったことが可能だ。ペンの種類ではなく、色だけを切り替えたいような場合には、「カラーパレットを表示」にしておくといいだろう。
おもしろいのは、スクイーズにショートカットを設定できること。例えば、特定のアプリを設定しておけば、ホーム画面でペンをギュッと握っただけでそれを起動させることが可能になる。
たとえば、メモアプリを起動するようにしておき、iPadのロックを解除したらすぐにメモアプリを立ち上げ、そのままメモを取るといった操作ができる。
ほかにも、メモ中に録音したいときなどは、ショートカットに録音を割り当てておいてもいいし、スクリーンショットを簡単に取ることも可能だ。操作方法が増えた結果としてカスタマイズの幅が大きく広がったことも、Apple Pencil Proのメリットと言っていいだろう。
バッテリー管理機能も進化した
大々的にうたわれていた新機能ではないが、iPad Pro(M4)やiPad Air(M2)では、バッテリーに関する機能も改善されている。これまでのiPadでは表示できなかった、バッテリーの最大容量を表示できるようになったのが、その1つだ。
「設定」の「バッテリー」で、「バッテリーの状態」をタップすると、「最大容量」が表示されている。筆者のiPad Pro(M4)は購入直後のため、この数値は100%だった。
モバイルデバイスに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、充電のたびに徐々にその性能が劣化し、最大容量が減少していく。
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