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"数学できる子"には「見えない数字」が見えていた 「できる子」「できない子」見分ける魔法のクイズ

東洋経済オンライン / 2024年5月29日 9時0分

「数学ができる子」だけに見えている、「隠れた数字」があるといいます(画像:tomwang/PIXTA)

「算数から勉強をやり直して、どうにか東大に入れた今になって感じるのは、『こんなに世界が違って見えるようになる勉強はほかにない』ということです」

そう語るのが、2浪、偏差値35から奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏。東大受験を決めたとき「小学校の算数」からやり直したという西岡氏は、こう語ります。

「算数の考え方は、『思考の武器』として、その後の人生でも使えるものです。算数や数学の問題で使えるだけでなく、あらゆる勉強に、仕事に、人生に、大きくつながるものなのです」

そんな「思考の武器」を解説した43万部突破シリーズの最新刊、『「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数』が刊行されました。

ここでは、「数学ができる子」「できない子」を見分けられるクイズを題材に、両者の「ほんのわずかな違い」を解説してもらいました。

「数学ができる子」には何が見えているのか?

みなさんは、数学ができる人と、そうでない人を分けているポイントってどんなところにあると思いますか?

【書籍】「1/3で割る」の意味、わかりますか? 小学校の算数がわかれば、数字にあふれたこの世界がまったく違って見えてきます!

算数や数学は、できる人とそうでない人がハッキリと分かれてしまう科目です。

でも、「自分は数学ができない側だ」と考えている人でも、「なぜ自分は、数学ができなくなってしまったのか」について、思い当たるところがないという人もいるでしょう。

僕はもともと偏差値35で、全然数学が得意ではない人間でした。

頑張って勉強しているはずなのに数学の成績は全然上がらず、「どうしてなんだ!」と悩んでいた時期が長いです。

そんなときに、僕は塾の先生にこんなクイズを出されました。

1500Wで1分間、500Wで3分間温める必要がある料理がある。この料理を、1000Wで温めるとき、何分間温めればいい?

このクイズは実は、数学ができる人なのかそうでない人なのかがハッキリわかるクイズなのだそうです。みなさんは答えがわかりますか?

僕の答えは、「2分」でした。1500Wと500Wの中間が1000Wですから、3分間と1分間の中間である「2分」が答えなのではないか、と考えたのです。ですがこの解答は間違いでした。

このクイズを解くカギであり、数学ができる人かそうでない人なのかを分けるポイントは、「目に見えない数字を意識できるか」なのだといいます。

そもそも電子レンジとは、一定の熱量を加えることで、中に入った料理を温めるためのものです。そして、温めるために使う電力がW(ワット)であり、その電力を一定の時間使えば、一定の熱量がその料理に加わることになるということになります。

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