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有数の投資物件「晴海フラッグ」の購入はアリ? 初期購入者は巨額の含み益も、貸し出しは供給過多

東洋経済オンライン / 2024年5月29日 12時20分

また、入居率の低迷が続き、晴海フラッグのブランド価値が低下してしまうかもしれません。賃貸価格がまだ高いのか、もともと住む気がない転売目的の投資家が多いのか、とにかく空室が目立ちます。夜になると、電灯が光っている住戸はまばらです。

都内の不動産を仲介するMIKIAの高山亜希美社長によると、「都内の別のタワマンから晴海フラッグに移住したいというニーズは旺盛。ただ、実際に現地に行って、まだ閑散とした雰囲気があるので現時点では見送る方が多い」とのことです。

晴海フラッグに住んでみたい!

このように、晴海フラッグの物件価格は上昇要因と下落要因が交錯し、値上がりするかどうかは「プロでもよくわからない」というのが実態です。


投資の大原則は、よくわからないものには投資せず、不要なリスクを回避すること。

この原則に従うなら、マンション投資のプロでもない限り、晴海フラッグに投資しないほうがいいかもしれません。これは晴海フラッグだけでなく、他のマンションでも同様です(「インフレ・金利上昇、マンション購入は急ぐべき?」参照)。

ただし、晴海フラッグに「投資しないほうがいいかもしれない」という結論は、「住むべきではない」ということではありません。真逆で、晴海フラッグは住むには非常に魅力的だと筆者は思います。

15年ぶりに晴海を訪れて、あの殺風景な湾岸が緑豊かな街に生まれ変わったことに感動しました。エリア全体のゆったりした作りも素晴らしい。これまでタワマンには興味ありませんでしたが、「住んでみようかな」と思いました。先立つものがあればの話ですが……。

転売目的の投資家の熱狂は、もうないでしょう。今後は、施設・インフラの整備が進み、入居者が増え、住む街として晴海フラッグが輝くことを期待しています。

日沖 健:経営コンサルタント

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