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「タリーズ」現地での豆生産の知られざる取り組み 世界30カ国以上と取引するスタバとの違いは?

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 13時0分

そうして得た情報を社内向けのオンライン動画で従業員に告知し、対面で新商品の説明も行う。

シングルオリジンの豆が好まれるように

タリーズが日本1号店を開業してから今年で27年になる。この間に時代は大きく変わり、消費者の嗜好も変わった。例えばビジネスシーンでは女性の活躍が一般的となり、ブラックコーヒー好きの女性も増えた。そうした変化とどう向き合っているのか。

「コーヒーに関しては大きく変化させようとは思っていません。どんな味が好きかはお客さまによって違うので、タリーズらしいコーヒーの味を提案し、好みの味を楽しんでいただきたいです。ただ、コーヒースクールに参加される女性が増え、ブレンドではなく、シングルオリジンの豆を好まれたりするなど、変化は感じています」(渡邊氏)

タリーズらしいコーヒーとは、「(全体的に)世の中一般的な傾向よりも焙煎度が深く、それぞれの産地の味が感じられる」のが特徴だという。

近年は競合他社から、「若い世代を中心にドリップコーヒーを頼まなくなった」という話も聞く。コーヒー以外のアレンジ系ドリンクを好む人が多く、コーヒーはミルク系コーヒー(タリーズなら「キャラメルラテ」や「ハニーミルクラテ」)を注文したりする。

「どんな飲み方でも、コーヒーを楽しまれるのは変わらないと思います。また、学生時代は甘いコーヒーが好きだった人も、社会人になってからブラックコーヒー好きになるなど嗜好が変わる方もおられます」(同)

ちなみに一般小売店で買える清涼飲料水は全体の半数(49%)が無糖飲料となっており、コーヒー飲料も無糖でごくごく飲める薄味が増えてきた。店で飲むコーヒーから自宅で淹れるコーヒー、そしてコーヒー飲料と、消費者はさまざまな味を楽しむようだ。

高井 尚之:経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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