1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

新型フリードの価格/装備/燃費をシエンタと比較 大幅に上がった価格に対してお買い得度は?

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 12時0分

わずか1900円であるが、300万円を超える価格は高価に見えてしまう。今のヴェゼルはさらに値上げされ、e:HEV Z 2WDは319万8800円に達している。ホンダは、もう少し価格設定に慎重になったほうがいいのではないか。

主力グレード「エアーEX 6人乗り」の中身

話を新型フリードに戻すと、販売の主力はエアーの上級に位置する「エアーEX 6人乗り」だ。

エアーの装備に加えて、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーション(BSI)、リアクーラー、アルミホイール、本革巻きステアリングホイール&ATシフトノブなどが加わり、シート生地も上級化する。

これらの装備を加えて、エアーEX 6人乗りの価格は269万7200円だ。追加装備を価格換算すると21万円相当になるが、価格アップは18万9200円だから、エアーEXは少し買い得感がある。

それでも269万7200円という価格を先に挙げた2005年当時のホンダ車に当てはめると、「オデッセイ アブソルート」という3代目オデッセイに設定された2.4リッターエンジン搭載の最上級グレードに近い。従来の感覚でいえば、コンパクトミニバンの価格帯を超えている。

フリードに新たに設定されたクロスターは、ボディにブラックの樹脂製パーツを装着し、SUV風の外観としたもの。

樹脂製フェンダーにより全幅は1720mmに拡幅されて、3ナンバー登録となる。ルーフレールやLEDフォグランプも、独自の装備だ。

クロスターの価格は、ガソリン車の6人乗りで285万6700円だから、エアーEXを15万9500円上まわる。外装パーツなどの追加を考えると妥当な価格アップだが、ガソリン車で285万円を超える価格は、コンパクトミニバンではかなり高い。

ガソリン車か? ハイブリッドか?

ハイブリッドのe:HEVは、ガソリン車を34万9800円上まわる。この価格差そのものは“ハイブリッド代”としては割安な部類だが、「e:HEVエアーEX 6人乗り」が304万7000円、「e:HEVクロスター 6人乗り」は320万6500円で、いずれも300万円を超えてしまう。

なお、燃費や静粛性などに優れるハイブリッドのe:HEVを検討する際は、ガソリン車に比べて2列目シートに座る乗員の足が、運転席/助手席の下に収まりにくいことを覚えておいてほしい。

運転席/助手席シート下に2列目乗員の足が収まりづらいと、その分だけ2列目シートのスライド位置を後方にさげることになる。すると、3列目シートに座る乗員に、そのしわ寄せがくる。多人数乗車時の快適性を重視するなら、1列目の下に足が入りやすいガソリン車が好ましい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください