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「勉強しなさい」は偏差値を下げる呪いの言葉 子どもを勉強嫌いにする「親の5つの言動」

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 7時30分

(3)成績やテスト結果を見てマイナス部分の指摘から入る

子どもは親の表情をよく見ています。見ていないようで見ています。親がどのようなときに表情が明るいのか、暗いのか敏感に感じ取っています。

例えば、子どもの成績やテストの点数が親の期待値から低いとき、親の表情が曇ることがあります。そのときの子どもは親の「私の期待に応えないあなたを認めない」というメッセージを受け取っています。

人の評価は「まずはプラス部分から」

さらに、言葉に出して成績やテスト結果のマイナス部分を指摘することもあります。例えば、80点取ってきた子に、「この計算ミスはどうしたの?」「文章ちゃんと読んでいないから失点しているよね」とマイナス部分をはじめから指摘されていると、子どもは勉強嫌いになっていきます。

人の評価はまずはプラス部分からすることは基本原則です。この原則から外れ、マイナス部分の指摘をして伸びる子は、人生を悟った子です。ということはほぼいません。

(4)わからない問題、自力で解けない問題ばかりやらせる

勉強が嫌いになっていく要因の一つに、わからない問題が続いてしまうということがあります。授業はどんどん先に進むため、少し停滞しているとそこからわからなくなっていくことはよくあります。過去の基本部分が抜けているのに、現在進行中の授業内容が理解できるわけがありません。その間、わからない状態で、じっと授業を受けなくてはいけない、勉強しなくてはならないとしたら“地獄”です。

子どもにとって必要なレベルは、少しストレッチした程度のレベルです。それであれば、やってもいいという気持ちが出てきます。

ゲームでも、やる気がなくなるのは、簡単すぎるゲーム、まったく歯が立たないゲームです。勉強も同じです。特に算数は積み上げ型の科目であるため、基礎が抜けるとその後は総崩れになります。そのような状況で粛々と毎日授業を受けられる子はいません。

もし、今勉強から心が離れているとしたら、一旦、子どものレベルにあった内容に落としていく必要があります。そのほうが、復活が早いです。

(5)大人が子どもに「できない子だね」「〇〇は苦手だな」と勉強に関してネガティブな発言をする

子どもの感受性は大人が思っている以上に強いことを知っておく必要があります。子どもの心を無視して、土足で心に踏み込んで、平気で傷つくような言葉を使う大人も世の中にはいます。基本的に、聞いていて心地悪い気分になる言葉は使わないほうが無難です。このような言葉を継続して使われると、いつしか子どもをできない状態に“洗脳”しかねません。

ネガティブな言葉は、自分で言っても心を蝕む

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