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「勉強しなさい」は偏差値を下げる呪いの言葉 子どもを勉強嫌いにする「親の5つの言動」

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 7時30分

一方、子どもの中には自分を卑下してネガティブ発言をする子もいます。かつて中学生を指導していたときに、ネガティブ発言をよくする子がいました。「僕は数学が苦手でできない」と頻繁に言っていたのです。そのようなときに、ただ「ネガティブな発言をすることは良くないよ」と言っても効果はありません。そこである会話をしたら、その後は一切言わなくなり、前向きに勉強に取り組み、数学がぐんぐん伸びていきました。それが次の会話です。

先生:「先生が君に会うたびに『君は数学苦手だね』『数学全然できるようにならないね』と言い続けたらどうなると思う?」

生徒:「どんどんやる気がなくなって、できなくなる気がします」

先生:「君はそれを自分でやっているんだよ」

この会話ではネガティブ発言をやめることを伝えていません。「こうしたらどうなると思う?」という問いかけだけです。これで子どもは実感できたようです。ネガティブな言葉は大人によっても、自分で言っても、心を蝕んでいくことがわかると思います。

以上、子どもを勉強嫌いにさせる5つの項目についてお話ししてきました。このうち複数個を継続して行えば、ほぼ確実に勉強嫌いな子が誕生します。そうならないための対策は、ただ一言、「やらない」というだけです。

勉強好きにする必要はありません。勉強嫌いにさせないことだけを考えてみてください。すると子どもは、自力で勉強するようになっていきます。

石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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