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「頭の回転の速い子」が数学で得たスゴい思考の型 算数・数学の「頭の使い方」は日常生活に使える

東洋経済オンライン / 2024年6月1日 14時0分

例えば、みなさんがこんなシチュエーションになっていたとします。

あなたはレストランのオーナーで、「料理の提供スピードが遅い」というクレームをもらった。提供スピードを上げるためには、どのような努力をすればいいのかについて、社員に対してどんなふうにプレゼンすればいいだろうか?


いろんな理由が考えられるし、いろんな打ち手が考えられてしまうので、「うーん」と悩みこんでしまう人も多いかもしれません。でも、数学ができる人は、すぐに答えを出すことができます。

まず、この状況で「どうして料理の提供スピードが遅いのか?」と考えると思います。考えられるのは以下のとおりですね。

・料理を作るのに時間がかかる
・注文を厨房に伝えるのが遅い


・料理を作った後で、厨房に伝達ミスしていたことが発覚することがある
・料理ができてからお客さんに届けるまでに時間がかかる場合がある
・料理をシェフ同士でどちらが作るかが明確でなく、注文が抜けてしまう場合がある

こんな感じですね。さて、ここまで考えた上で、数学ができる人は、「これらの要因を置き換えると、どうなるだろう?」と考えます。先ほどの数学の置き換えの要領で、これらの要因を文字で置き換えるのです。

例えば、「料理を作るのに時間がかかる」「注文が抜けてしまう場合がある」は厨房での料理スピードの問題ですね。これをAとおきます。

「注文を厨房に伝えるのが遅い」「厨房に伝達ミス」は厨房に注文を届けるまでの問題ですね。これをBとおきます。「届けるまでが時間がかかる」は厨房から料理を届けるまでの問題ですので、これをCとおきます。これをまとめて、置き換えて数式を作ると、

「料理の提供スピード」
=A(料理を作る時間)+B(注文伝達の時間)+C(料理を届けるまでの時間)

と考えることができます。

置き換えると「思考のモヤモヤ」が晴れる

数学ができる人は、パッと頭の中にこの数式を思い浮かべることができるのです。

これができれば、「じゃあ、提供スピードを改善するには、このA〜Cの要因のうち、まずはAを解決するために動こう」なんて具合に思考を進めていくことができます。こうすれば思考のスピードも速くなりますよね。

数学には、モヤモヤしたわけのわからないものを定義して置き換えることで、考えやすくする機能があると言えるのではないでしょうか。

いかがでしょうか? 

僕も昔は「数学なんて勉強して何の意味があるの?」と考えていた時期もありました。

しかしこうやって考えてみると、数学には無限の意味があると思います。みなさんもぜひ、参考にしてみてください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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