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成功者の参拝での祈り方には2パターンあった 強運を呼ぶ込むために大切なある共通点

東洋経済オンライン / 2024年6月2日 18時0分

大事なポイントは日にちよりも定期的かつ継続的な参拝です。定期的かつ継続的な参拝には、ある程度の自己コントロール能力が必要で、この能力を向上させる訓練の場にもなります。真のポイントはこの自己コントロール能力向上にあるので、日にちは1日でも他の日でも、いつでもよいのです。

ただ、一度始めたら、長く継続させてください。やめてもバチは当たりませんが、筋トレのようなもので、トレーニングをやめたらすぐ能力も落ちます。

神様と私たちは「お互いに与え合う」

「神は人の敬(うやまひ)に依りて威を増し、人は神の徳に依りて運を添ふ」武士の政権で最初の法律「御成敗式目」の第1条です。鎌倉幕府が制定した武家政権の憲法で最初に書かれたのが「神様を敬う精神」でした。

「力こそ正義」のような武士ですが、武士の政権「鎌倉幕府」をつくった初代将軍・源頼朝公は神仏への崇敬の念が深く、その影響のようです。

頼朝公は、戦争に負けて罪人に落とされたどん底から、日本の天下人に上り詰めた大成功者。その頼朝公の神仏への祈り方は、参考になるでしょう。

冒頭の文は、神様は我々が敬うほどに力を増し、強力になった神様のはたらきで、我々の運もよくなること。神様と我々はお互いに与え合う「互恵関係」にあるという頼朝公の気づきです。だから、神社を修理し、お供え物をして、お祭りを盛んにすることはとても大切で、そうすることで人々もより幸せになると、御成敗式目の第1条に記されています。

そして第2条は「寺社異なるといへども崇敬これ同じ」と記されています。お寺と神社は違うものですが、同じように敬いましょうということです。

なぜ敬うのでしょうか?

敬っていない相手から人は何かを受け取れない

神様を敬う動作は、「頭を下げる」ことであらわします。尊敬していない相手に対して、人は教えを自ら受けることはありません。特に嫌いな相手や軽く見ている相手の発言や行動を肯定したり賞賛したりすることは難しいでしょう。むしろ反射的に否定や批判することが多いと思われます。

つまり敬っていない相手から人は何かを受け取れないのです。物品や金銭など形あるものなら受け取ることはできるでしょう。しかし愛情や知恵、親切など形のない精神的なものを受け取ることはできません。正確には、受け取る気にならないわけです。

そして、神様は実体のない精神的な何かの究極です。神様の愛や知恵や命(みこと)を受け取るには、その神様に対する敬意は必須と言えます。敬意を持つからこそ、素直に神様の威(い)に乗(の)ることができます。

素直な意宣りは、自分に対する本気の誓い・約束です。本気の誓約だからこそ、自力で「やり抜く力」になります。

素直な威乗りは、自然や人々への本気の信頼です。本気の信頼だからこそ、他力を「受け取る力」になります。

年齢を重ねたり、ある程度成功して立場ができたりすると、人はやり抜く素直さも、受け取る素直さもなくしがちです。成功したビジネスパーソンにとっても悩み所で、再びニデック創業者である永守氏のお言葉を借りると、「経営者の大敵は、驕りや慢心。周囲から指摘してもらうのではなく、自らを律し、戒めるしかない。月一度早朝からの参拝は、神様が必ず見ていると心得る大事な時間だ」(「年の初めに自戒を込めて〈永守重信氏の経営者ブログ〉」『日本経済新聞 電子版』2011年1月12日)。

大きな組織のトップになると、他力に頼りにくくなります。そんな足りない他力の部分に、神様は頼れる存在です。

八木 龍平:社会心理学者

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