「95年目の新勢力」が作る1900馬力のハイパーカー ピニンファリーナ「バッティスタ」が日本上陸
東洋経済オンライン / 2024年6月2日 12時0分
車載コンピューターがドライバーのクセを学習するのも、バッティスタの特徴と説明された。
ハンドルを切る速度、アクセルを踏み込む速度やタイミング、それにブレーキングなどは、それらの学習を踏まえたうえで、サポート。ドライバーの能力の範囲内で、可能なかぎり(サーキットなどを)速く走れるように、すべてを制御する。
当然、自分の思いどおりに動いてくれる感覚なので、スピードに振り回されることもない。
「公道で試乗会を行った(箱根の道を貸し切りにした)のは、サーキットのように路面がスムーズでない、一般道での快適性や操縦のしやすさを体感してもらいたかったからです」と、先のピニンファリーナのテストドライバーは説明した。
ただし……、カーブを抜けてストレートを眼の前にしたときに、「アクセルを床まで踏んでみて」と、ピニンファリーナのインストラクターに言われた際は、心底びっくりした。自分が今までドライブしたクルマの中で、最速。まさにロケットかと思うほど、別世界の加速感だったのだ。
95年目のスタートアップとして
今回、乗ったモデルは、厳密には「バッティスタ55(チンクアンタチンクエ)」といい、バッティスタ・ファリーナ時代に手掛けられた1955年のランチア「フロリダ」の「エレガンスとスポーティさを採り入れたもの」だと、デザイナーのアマンテア氏。
内装に使われるレザーは、高級家具やフェラーリをはじめとしたイタリアの高級車にレザーを提供してきたポルトローナフラウ社に特注したもの。エージング加工と凝った処理がされており、「55(年)」のイメージに合わせて仕立てられている。
「限定150台のバッティスタは、オーダーを受けたら、オーナーと私たちのデザイナーが共同作業のように仕上げていきますから、世界に同じクルマはふたつと存在しないことになるでしょう。それがこのクルマが狙う世界観です」
アウトモービリ・ピニンファリーナのデラッチャCEOは言う。そして「私たちは、自分たちのことを『95年目のスタートアップ』と言っているんです。1930年依頼、歴史に残る名車のデザインを手がけてきました。これからは将来のクラシックスを作るつもりです」とつけ加えた。
また、「ピニンファリーナの新しいビジネスはおもしろいと思いました」と語るのは、日本でアウトモービリ・ピニンファリーナのパートナーを務めるSKY GROUPの担当者だ。SKY GROUPは、世界の高級車ブランドを扱うディーラーグループ、今回はパートナーという形で日本のオーナーのサポートを行う。
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