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なぜ東大女子は少ない?知られざる卒業生の本音 「高学歴女子への逆風」を乗り越えるヒント

東洋経済オンライン / 2024年6月2日 10時30分

アンケートによると、実際には回答者の66%は一般企業で勤務する会社員だった。想像以上に多い、という印象を持った人もいるのではないだろうか。

集まったコメントからは、働く中でそれなりに苦労をしていることも見受けられた。中でも、就職活動に関する声が多く、「視野が狭かった」「もっと人に会っておけばよかった」……と、準備不足を後悔する声が目立った。

「就職活動の時期に、あまりにまだ視野が狭かった」

「専門にとらわれず、世の中にどういった職業があるのかという視点を、少しでも広げるのが大切」

「女性のモデルケースをもっと聞いて回ればよかった」

一方で、身の回りに「こうなりたいと思えるロールモデルになる女性を知らなかった」「そもそも女性が少なく、ロールモデルにできる人の数が少なかった」とする声はアンケートでも見られた。

「大学の常識と社会は違うという心構え。私は全く知らず、男女平等を疑ってもいなかった。無知とは恐ろしい。きちんとジェンダー教育を受け、社会や各会社の状況を把握した上で、就職すべきだったと思う」

職業選択の時点で結婚・出産といったライフイベントをそれほど意識していなかったという声も、複数見られた。

「就活時は、数歳上の先輩にばかり目が行きがちだが、30代以上や女性役員がいるかも見るべきだった」

東大卒女性に限らないだろうが、会社勤めをした場合に女性のキャリアがどうなるのか、女性の先々の働き方をもっと知っておくべきだったと後悔する声もあった。

東大卒女性も含めた日本女性全体の課題

「子どもがいると自分の時間を30分取ることすら難しいので、若いときにもっと頑張っておけばよかったなあ、と思う」

「子どもを産み育てるつもりであれば福利厚生がきっちり使える職場のほうがよかった」

「出産までの間にできる限り多くの経験を積む。出張や深夜までの業務も育児前までの方がしやすい」

子どもを持った後の働き方として、それまでのやり方では通用せず、育児との両立に悩んだという声も多く聞かれた。そうした経験をふまえ、早めのキャリア形成、早めのチャレンジをアドバイスしている人も多かった。

「いくつになっても学びなおしやキャリアを積みなおすことはできるとは思いますが、20代は体力気力があるから、無理しながらでも思いっきり働きたい人は思いっきり働いてみたらいいのではないかなと思います」

「子どもが産まれてからはどうしてもセーブがかかってしまうから、セーブしながらでも必要とされる人材になれるように、それまでに経験できることはたくさんして能力を高めておいた方がいい」

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