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記憶力が落ちた大人の脳を抜群に働かせるコツ 視覚・聴覚・思考系の基礎体力をどう高めるか

東洋経済オンライン / 2024年6月3日 19時0分

音楽なら、歌声、楽器の音、リズム、ピッチなどが異なるさまざまなジャンルの曲を聴くと、右脳の聴覚系脳番地のファイアリングを強化できます。普段の会話、ラジオ、オーディオブックなど、傾聴することに集中すれば、左脳の聴覚系脳番地を刺激することができます。

日本に住んでいる私たちは、小さな頃から日本語を聞き取る脳番地のエリアを育ててきました。だから、話者の性別、話すスピードに関係なく、色んなタイプの日本語を聞き取ることができます。

逆に、私たちがすぐに外国語を理解できないのは、そのための脳番地のエリアをこれまで使ってこなかったからです。

その証拠に、最初は全く聞き取れず、理解できなかった外国語も、繰り返し聴くことが聴覚系のトレーニングになり、徐々に聞き取れるようになっていきます。 音楽でも語学でも、耳が重要なジャンルで上達を目指すなら、音の質や声音を変えるなどして、繰り返し集中して聴くことをおすすめします。

同じものを見たり、聞いたりして得られる情報量が異なるということは、トレーニングをすることで情報を見極める目を育てられるということに他なりません。

思考系脳番地の基礎体力のつけ方

脳の中でもっとも大きな思考系は、隣接している脳番地がとても多いです。そのため、他の脳番地の調子が悪いとサポートやケアのために自分の力を使ってしまい、いざ勉強を始めようとしたときには、疲れて動けなくなっていることがあります。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

この思考系脳番地のファイアリングが弱いと実行力が弱まり、傍目にはやる気がないように見えてしまうことがあります。

思考系脳番地は右脳と左脳で働きが異なり、右脳は感覚的に勢いで「やるぞ!」と燃えるタイプ。

左脳の思考系はそれを冷静に見て、理論的に「やるならしっかり手順を考えなさい」と注意を促すといったような関係にあります。

日頃、実行力が弱いと実感している人は、左脳の思考系が弱く、感覚で突っ走ってしまうところがあるのかもしれません。

右脳の思考系は、環境に大きく左右されるのが特徴です。よく言えば、気配りができる「社会脳」であるけれど、同時に、いつの間にか同調圧力を受け入れてしまうようになり、本来、自分が何をしたかったのかを見失ってしまうリスクをはらんでいます。

さらに、思考系と感情系は近くに位置するため、「こうしたら周りがどう思うか」といった社会性やモラルなどの価値基準でもファイアリングが起こります。特に、「社会的信用を失う」などの外的要因や、「模擬テストでD判定」など、現状が可視化されてそれに危機感を抱くと、思考系のスイッチが入ります。

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