毎日「文章を書く子」と「書かない子」驚きの差 毎日たった10分で思考力に差がついてしまう
東洋経済オンライン / 2024年6月3日 11時30分
まだ読み書きがあやふやな小さな子どもたちに、文字が書かれたカードを見せ、「紙に手で書かせる」「点線で描かれたりんかくをなぞらせる」「コンピュータにタイピングさせる」という3つの方法で、カードと同じように書いてもらったときの脳がそれぞれどれくらい活発になるのかを調べました。
その結果、紙に直接手書きした子どもたちの脳には、大人が読み書きするときと同じ部分が活発になる反応が見られたのです。一方、ほかの2つの方法には、そうした反応はごくわずかであったり、見られなかったということです。
こうしたことから、ジェームズ教授は、手で文字を書くことが子どもの脳を発達させるという結論を出しました。作文を手書きする場合は、漢字や送りがななどの言葉の成り立ちや、文字のバランスまで考えています。こうしたことまで気を配るため、手書きのほうがはるかに脳が鍛えられるというわけです。
きれいな文字は得をする! ?
作文を手書きで書くことをすすめる理由がもうひとつあります。毎日、手で文字を書けば書き方も上達するからです。
文字がきれいであることは、実はテストでも得することがあります。たとえば、作文の採点の場合、同じ内容でも、先生が読むのに苦労するほどのきたない文字で書かれた文章では、書かれた内容まで説得力に欠か けて見えるからです。
きれいな字は得をします。毎日書くときは、きれいに書くことも心がけてみましょう。
ソン・スッキ:ライティング・コーチ
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