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他人にお金を使う人の幸福度が上がるカラクリ 他人と繫がる重要性が刻み込まれた人間の脳

東洋経済オンライン / 2024年6月4日 17時0分

これはみなさんにとっても想定内だと思うのですが、興味深いのは〝一週五善〞のこなし方です。

方法はグループの中でもさまざまでしたが、最も幸福感が高くなったのは、「1日にまとめて向社会的行動を5回した人」でした。

つまり、ハッピーアクションとして〝一週五善〞をするなら、〝週に一度、一日五善〞がベストになるわけです。

新しい経験や変化を求める脳には、日常的にするより、たまにこのようなアクションをまとめてするほうが刺激的であるためと考えられます。

とはいえ、一日一善だって、小さな幸せは得られるわけですから、やってもいいのです。むしろ、そういう小さな幸せを毎日見つけられる人生のほうが、人によってはいいのかもしれません。

みんなが一日一善を実践すれば、思いやりのある、やさしい、そして幸せな社会になるでしょう。まずは、私たちからはじめてみませんか?

<参考文献>
[1] Aknin, L. B., Barrington-Leigh, C. P., Dunn, E. W., Helliwell, J. F., Burns, J., Biswas-Diener, R., Kemeza, I., Nyende, P., Ashton-James, C. E., & Norton, M. I.(2013). Prosocial spending and well-being: cross-cultural evidence for a psychological universal. Journal of personality and social psychology, 104(4), 635-652.
[2] レオン・フェスティンガー(末永俊郎 監訳)(1965).『認知的不協和の理論:社会心理学序説』誠信書房.
[3] Rudd, M., Aaker, J. & Norton, M. I. (2014). Getting the Most out of Giving: Concretely framing a Prosocial Goal Maximizes Happiness, Journal of Experimental Social Psychology, 54, 11-24.
[4] Lyubomirsky, S., Sheldon, K. M., & Schkade, D. (2005). Pursuing happiness: The architecture of sustainable change. Review of General Psychology, 9(2), 111–131.

堀田 秀吾:明治大学教授

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