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梅雨入りは"遅め"だが「早々に大雨」で警戒地域も 詳しくなった「線状降水帯の予測」でチェックを

東洋経済オンライン / 2024年6月4日 18時0分

すでに、九州南部は平年日の5月30日を過ぎていて、沖縄と同様に平年より10日くらい遅くなりそうです。

そして、梅雨入り早々、西日本を中心に大雨となるおそれがあります。

気象庁の3か月予報は、梅雨時期にあたる6月と7月の降水量は平年より多くなるところがあると見込んでいます。

月別で見ると、6月は沖縄・奄美、九州、四国、近畿太平洋側で、平年並みか多いでしょう。7月は九州、四国、中国地方、近畿、東海、関東甲信で、平年並みか多くなりそうです。

降水量が増える原因は太平洋高気圧

7月に先に挙げた地域で降水量が多くなる原因は、日本の南で太平洋高気圧が強まるためです。太平洋高気圧の周辺から暖かく湿った空気が日本に流れ込みやすく、降水量が多くなると予想されています。

近年、毎年のように大雨による災害が発生しています。

記録的な大雨のニュースでは、「線状降水帯」という言葉がよく使われ、今では「大雨の原因になる危険なもの」として市民権を得ました。

これは2023年6月、西日本と東日本太平洋側で大雨になったときの雨雲の様子です。四国から紀伊半島に見られる赤い楕円で囲まれている雨雲が、線状降水帯です。6月2日は、高知県、和歌山県、奈良県、三重県、愛知県、静岡県でも線状降水帯が発生しました。

24時間降水量は、鳥羽(三重県)で490.5ミリ、豊橋(愛知県)419.0ミリ、浜松(静岡県)328.5ミリなど、23地点で観測史上1位を更新しました。

線状降水帯予測の発表が詳細に

気象庁は、2022年から線状降水帯の予測を発表していますが、今年から新しくなった点があります。それは予測を発表する単位です。これまでは、関東甲信、近畿、九州南部など「地方予報区単位」での発表でしたが、今年から「府県単位」で発表されています。

より詳しい情報を得られるようになったことで、早めの心構えや避難など、命を守る行動につながるとして期待されています。

本来は5月28日から運用がスタートする予定でしたが、冒頭に挙げた大雨のため、1日前倒しして5月27日から運用されました。

5月27日、府県単位に変更されて最初に線状降水帯の予測が発表されたのは、鹿児島県(奄美地方を除く)と宮崎県でした。その後、奄美地方、徳島県、高知県、岐阜県、愛知県、静岡県にも発表されました。

今回は、結果的に線状降水帯は発生しなかったものの、発達した雨雲はかかったため、5月としては記録的な大雨になりました。

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