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紙コップは「古紙では回収ができない」驚きの真実 清掃員が手作業で取り除かないといけなくなる

東洋経済オンライン / 2024年6月7日 17時0分

資源になるものを可燃ごみとして出して、税金を使って燃やして埋め立てるなんてもったいないでしょ。しかも環境にも影響する。小さなことかもしれないけど、「ちりも積もれば……」なんだから。

「ちりも積もれば……」なんて言ったら新津さんに怒られちゃうよ。

「ちりなんて積もる前に掃除しないと絶対にダメ! ちりが積もるとダニがすみつくし、そこからアレルギーや喘息を引き起こすことになるんだから! ニオイのもとにもなるよ!」って。

本当のちりは積もらせちゃいけないけど、日々のよい行ないは積もらせていきましょう。捨てるときに「資源になるかどうか」って考えてみるだけでも、モノに対する意識が変わると思います。

すると、買い物をするときも、使ったあとにそれがごみになるものなのか、資源になるものなのか、捨てるときのことを考えるようになる。

実はこれが大切なことで、ごみになるようなものはなるべく買わないようになってくる。

たとえば夏祭りや年末のパーティーシーズンでよく目にする紙コップや紙皿なんかの使い捨てアイテム。これが可燃ごみで大量に出されることがある。

なかには気を遣って紙コップを古紙で出してくれる人がいるんだけど、紙コップは古紙では回収できない。

その理由は、紙コップは飲み物を入れても水分がしみこまないように紙にプラスチックがコーティングされているから。紙は一度水で溶かしてからリサイクルするため、プラスチックがコーティングされているとリサイクルができないんです。

なかにはコーティングされていない紙コップもあってリサイクルの意識が高まっているんだけど、その割合はかなり低いのが現状。だからほとんどの紙コップは可燃ごみになります。

耐水加工がほどこされた紙袋なんかも同じ理由で可燃ごみ。なんならそれらが古紙で出されると、清掃員が手作業で取り除かないといけなくなるので、なかなかやっかいなんです。

紙コップから「世の中」を変えていこう!

バーベキューとかをするときに、当たり前のように大量の紙コップを使っていたかもしれないけど、資源になるかどうかを考えると、紙コップは便利だけど、安易に使うのがいいのかどうか、って話にもなる。

そのときに「自分の家からコップ持参してね」って伝えれば、紙コップを買う必要がなくなるし、当然ごみも出ない。

「どうして自分で持ってこないといけないの?」という人には、「紙コップは資源にならないから」って、ごみに関する情報を伝えることができる。

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