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2輪世界最大排気量「ロケット3ストーム」の凄み クルマ並みの排気量2.5L、最新型トライアンフ

東洋経済オンライン / 2024年6月7日 12時0分

車体サイズは、Rが全長2365mm×全幅920mm×全高1125mm、ホイールベース1677mm。GTは全高1183mmで、そのほかのサイズはRと同じだ。いずれも、バイクとしては比較的大柄な車体。しかも燃料タンク下に鎮座する巨大な2.5Lエンジンが、否が応にも見る者へこのバイクの存在をアピールする。

ちなみに今回のショーでは、ロケット3ストームRが展示されていたが、実際に見る世界最大排気量のバイクは、新型で施したブラック基調のカラーにより、ワイルド感がよりアップした印象だ。とくにエンジンは、写真などで見るよりも巨大で、威圧感さえ覚える。

また、展示車は、走行こそできなかったが、停車状態で実際にまたがることもできた。ワイドなバーハンドルを握ってみると、かなりゆったりとしており、腕に余計な力が入らないであろうことがうかがえる。また、巨大な車体ながら足つき性も良好。身長165cmの筆者では、両足を地面に着けるとつま先立ちになるが、片足なら踵までベッタリ。ただし、Rの車両重量は317kg(GTは320kg)。せまい駐車場で押して移動する時などは、かなり苦労しそうだ。

また、渋滞で低速走行する際も、バランスを取るのが大変な気がする。もちろん、高速道路を使ったロングツーリングなどでは、余裕あるエンジン出力などにより、かなり快適に走れるだろう。そう考えると、市街地などで日常使いより、休日のバイク旅など、非日常でより楽しめるバイクであることがうかがえる。

とくに新型モデルでは、エンジンの排気量などはそのままに、前述のとおり、最高出力を134kW(182PS)/7000rpm、最大トルクを225N・m/4000rpmに向上。従来モデル以上のパフォーマンスを発揮することで、さらに鋭い加速感などが堪能できそうだ。

ホイールやモード設定について

新型モデルでは、フロント17インチ、リア16インチのホイールも変更されている。デザインを、よりスポーティな10本スポークにしたほか、軽量なアルミ鋳造製を採用。バネ下質量を低減することで、走行中のステアリング・レスポンスをアップし、さらに軽快なハンドリングなどを実現するという。

また、従来モデルと同様に、最新の電子制御システムも搭載する。走行状況や好みに応じて選択ができるライディング・モードには、「ロード」「レイン」「スポーツ」といった3タイプに加え、任意に設定が可能な「ライダー」も用意する。加えて、走行中のリーンアングル(車体の傾く角度)に応じ最適な制御を行うコーナリングABSや、滑りやすい路面などで後輪のスリップを低減するよう出力特性を調整するトラクション・コントロールなども搭載。さらに、登り坂などに停止し再発進する際などに、ライダーが走り出すのを感知するまでリアブレーキを利かせ、車体の後退を防ぐヒルホールド機能も採用。これらライダーの走りをサポートする数々の先進システムを備えることで、安心感の高い走りに貢献する。

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