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お金がなくても「運動で幸せになれる」研究結果 運動するグループと運動しないグループで調査

東洋経済オンライン / 2024年6月8日 18時0分

すると、過去1週間で自然との触れ合いがなかった場合と比較して、自然に触れた時間が週に120分以上の被験者は、特に健康状態もよく、幸福感を覚える結果が出ています。

ここまでは、自然の力を感じさせる結果になっていますが、問題はそれより長い触れ合いです。健康や幸福度への効果は、200〜300分の接触がピークで、それ以上は効果が上がらない結果が出ています。

これは、あくまでも「上がらない」というだけで、運動とは違って「自然と触れ合いすぎると健康に悪い」という話ではありません。

しかし、どちらにしても、効果が少ないのであれば、貴重な時間の使い道は他にもあるので、週に120分で十分ということになります。

さまざまな研究の結果にならって、週に120分の範囲で、緑がある公園や街路樹のある道、神社などの自然の中を散歩して、運がいい人になりましょう。

<参考文献>
[1] Bratman, G. N., Hamilton, J. P., Hahn, K. S., Daily, G. C., & Gross, J. J. (2015). Nature experience reduces rumination and subgenual prefrontal cortex activation. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 112(28), 8567-8572.
[2] Hunter, M. R., Gillespie, B. W., & Chen, S. Y. (2019). Urban Nature Experiences Reduce Stress in the Context of Daily Life Based on Salivary Biomarkers. Frontiers in Psychology, 10.
[3] Chekroud, S. R., Gueorguieva, R., Zheutlin, A. B., Paulus, M., Krumholz, H. M., Krystal, J. H., & Chekroud, A. M. (2018). Association between physical exercise and mental health in 1·2 million individuals in the USA between 2011 and 2015: a crosssectional study. The lancet. Psychiatry, 5(9), 739–746.
[4] White, M. P., Alcock, I., Grellier, J., Wheeler, B. W., Hartig, T., Warber, S. L., Bone, A., Depledge, M. H., & Fleming, L. E. (2019). Spending at least 120 minutes a week in nature is associated with good health and wellbeing. Scientific Reports, 9, 7730.

堀田 秀吾:明治大学教授

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