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Apple教育マーケティング担当の「子育て」の視点 たった20年で「仕事が激変」大人は何ができる?

東洋経済オンライン / 2024年6月11日 10時0分

「頭」は、分析的思考や創造的思考。

物事が急速に変化している今、企業は従業員にいつも100%正しく理解することを期待していません。それよりも目の前の情報を分析し、批判的に考えることができ、そのうえで創造的な解決策を見つけることができる人を求めています。

「心」は、自己認識や自己効力感です。

自分自身を正しく理解し、失敗してもそこから学び、成長できるような強い心がある人を求めています。物事がうまくいかないときでもへこたれない「根性」と言ってもいいかもしれません。

「手」はテクノロジーを使いこなす力です。ビジネス変革を推進し続けるためにはやはりデジタルスキルは重視されます。

以上の3点をまとめると、テクノロジーの助けを借りて得た情報やデータを深く分析して正しく解釈し、問題解決にあたる。常に新しいテクノロジーを試すことによって創造的な新しいスキルを構築し、たとえ失敗しても再チャレンジし、さらに成長していくイメージです。

難しいと思われるかもしれませんが、保護者や教員が完璧である必要はありません。それよりも子どもと一緒に学び続けることが重要です。

私自身もAppleで仕事はしていますが、いろいろな学校を訪問させていただくと、今でも生徒さんから学ぶことばかりです。

生徒さんたちから新しい学びを得ることは楽しいですし、生徒さんたちが初めて触るデバイスを自分の力で使いこなして学んでいく様子や、そこから何かを作り上げていく様子を見ると、とても嬉しいです。

自分が学んだことを身につけていくうえで、一番良い方法は誰かに教えることです。

ですから、子どもが大人に対して何か教えることは、自分のスキルを身につけていくうえでも、とても重要な要素です。ですから保護者や教員であっても「わからないから教えて」と人間らしい弱さを見せることも大事です。

今まで以上に「可能性」が至る所にある

具体的なデバイスの使い方ですが、保護者の悩みとしてはやはり動画を見ているだけとかゲームをダラダラやっているだけなど、受身だけの使い方になってしまうのが気になるかもしれません。もっとポジティブに使わせたい、と思っている方が多いのではないでしょうか。

子どもたちがデバイスを使い、何か魅力的な、夢中になれることをするためには環境を整えることも必要でしょう。

今は、知育に役立つアプリもたくさんあるので、それを入れてみるのもいいですし、アプリを使わなくてもiPadを使ってちょっと面白い動画を作ってみたり、ただ単に写真を撮ったりするだけでも十分アクティブな行動になります。

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