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「さらば堅実経営」パワー半導体ロームの乾坤一擲 2025年の世界シェア首位を目指して怒濤の投資

東洋経済オンライン / 2024年6月11日 7時0分

5月に開示されたロームの決算説明会資料には、「東芝半導体事業とのシナジー効果の可能性について」と題した資料が差し込まれた。技術開発から販売まで連携することのメリットを示したもので、「ロームから東芝への一方的なラブコールに近い」(同社関係者)。

2つ目は、日系自動車メーカーの本格的なEV展開だ。ロームは日本のパワー半導体メーカーで唯一、SiCパワー半導体に使われるSiCウェハーから半導体までを一貫して自社で生産することができる。さらに、これまではドイツの工場でしか生産できなかったウェハーの量産技術の宮崎への移管も進めている。

半導体の調達においては地政学リスクが重視されるようになっている。サプライチェーンを日本国内で完結させていることは今後、日系自動車メーカーのEVが立ち上がってくる際に採用されるアピールポイントになり得るだろう。

多額の投資に見合った成果を発揮することはできるのか。こうしたチャンスをいかにたぐり寄せられるかがカギになりそうだ。

石阪 友貴:東洋経済 記者

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