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「面倒くさがりな子」ほど数学ができる驚きの理由 「どこかで楽ができないか」と考える子が伸びる

東洋経済オンライン / 2024年6月12日 9時0分

そしてこういう思考をしている人は、常に「綺麗な数」で計算することを意識します。

「綺麗」という言葉は、日常会話の中で使うときには、「美しい」という意味ですよね。「綺麗な花だな」と言えば、見た目が美しいことを指します。

でも、実は綺麗にはもう1つ意味があります。

それは、「余計な混ざり物がないこと」です。「綺麗に忘れる」なんて言いますが、これは、「余計なことを忘れる」という意味になりますよね。このように、余計なものを削って簡単に考えることができると、さまざまなメリットがあるのです。

例えば「101」は、「100」であれば計算しやすいのに、「1」という混ざり物があると解釈できます。同じように先ほどの「97」もそうです。「100」であれば計算しやすいのに、「-3」という混ざり物が加えられています。

そういう見方ができると、無駄を削って計算が速くなり、数学ができるようになっていくのです。

数に強い人というのは「綺麗に考える思考法」が身についている人のことだと言えるのではないでしょうか。

また、割り算において「綺麗」なのは、「綺麗に割れる数=余りがなく割れる数」と解釈できます。

例えば、世の中で使われる数として、12という数字は出現頻度が高いです。1年は12カ月で、時計は12時間で、1ダースは12で、12星座もありますね。

12という数字がこんなに多用されているのは、12という数が綺麗に割れる数だからだと解釈できます。

「2×2×3=12」になることからもわかるとおり、12は約数が多いです。12は、20までの数字の中でいちばん約数が多い数であり、2でも3でも4でも6でも割り切れます。

そして約数が多いのは、使い勝手がいいことを意味します。

例えば、もし1年が10カ月だったら、おそらく「四季」はなかったんじゃないかと思います。だって10カ月って4で割れないですよね。逆に12カ月なら、4だけでなく、3でも割れますし6でも割れます。

12は約数がとても多くて、綺麗に割ることができる数が多いので、だからこそ多くの場所で12が活用されているわけですね。

逆に言えば、12が綺麗に割れる数であるのに対して、13は綺麗に割れない数ですね。13は素数で、2でも3でも4でも割れません。12+1で、「+1」分の混ざり物があると解釈できます。13が「不吉な数」と言われている理由も、ここにあるのかもしれません。

「綺麗な数」の発想はビジネスにも活きる

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