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ハマスとの停戦めぐり揺れ動くイスラエル国民 人質の全員解放か、ハマスの壊滅か…割れる意見

東洋経済オンライン / 2024年6月12日 17時0分

( )内は党首名、【 】内は同じ設問で約1週間前に行なわれた世論調査からの変動数である。

・国家統一党(ガンツ)23議席【-4】

・リクード党(ネタニヤフ)22議席【+1】

・未来がある党(ラピッド)16議席【+2】

・わが家イスラエル党(リーベルマン)12議席【±0】

・シャス党(デリー)10 議席【±0】

・ユダヤの力党(ベングビール)9議席【±0】

・労働党(ゴラン)7議席【+1】

・ユダヤ・トーラー連合(シャピラ)7議席【±0】

・ハダッシュ・タアル党(ティビ)5議席【±0】

・統一アラブリスト党(アッバス)5議席【±0】

・宗教シオニズム党(スモトリッチ)4議席【±0】

※国会の定数は120議席

この結果を現在の与野党に振り分けると、与党は52議席【+1】、野党は63議席【-1】(どちらにも属さないアラブ系のハダッシュ・タアル党の5議席を除く)となる。

現与党の下野が確実視される中で、皮肉なことに、ガンツが離脱を発表したことで自身の国家統一党は4議席減らし、与党のリクード党が1議席増やしている。そして注目したいのは、若干ではあるが左派系の支持が回復していることだ。

建国以来、第1党として多くの期間イスラエルの政権を担ってきた左派の労働党は、1993年のオスロ合意を導いたが、これを失敗と見る国民からの支持を得られず、この数十年で議席を減らし続けた。

労働党は現在4議席を有するのみだが、最新の世論調査では7議席となっている。2022年に実施された最後の選挙でしきい値を割り込んで議席を失った中道左派のメレツ党と連携すれば、10議席に増えるという予測も出ている。つまり、ベングビールの右派政党を上回る計算となる。

現職首相への不信感

並行して次の世論調査も行なわれた。

◆ガンツが提案する数カ月以内の総選挙について

・賛成 57%

・反対 31%

・わからない 12%

◆ガンツの政権離脱について

・支持 52%

・不支持 27%

・わからない 21%

◆ガンツは「この戦争は数年続く」、ネタニヤフは「勝利は近い」と述べている。どちらが正しいと思うか?

・ガンツ 51%

・ネタニヤフ 22%

・わからない 27%

◆人質解放とパレスチナ囚人の釈放を含む停戦案について

・賛成 49%

・反対 32%

・わからない 19%

最後の停戦案については、2024年5月末にアメリカのバイデン大統領が示したものである。双方が戦闘を停止し、段階的に人質解放・パレスチナ囚人釈放を実行し、ガザ地区北部住民を帰還させ、最終的にIDF部隊がガザ地区から完全撤退し、ガザ地区の復興を目指すとしている。

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