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似た者同士の結婚ほど「うまくいく」は本当なのか 心理学的に見た「結婚相手」の適切な選び方

東洋経済オンライン / 2024年6月15日 18時0分

共通点の多い相手ほど結婚生活が楽に送れるという(写真:Pangaea/PIXTA)

結婚相手に選ぶなら「自分と似た人」がいいのか、それとも「自分にはないものを持っている人」がいいのか? 気になるその答えを、社会生活における人の心と行動のメカニズムを解き明かす「ビジネス心理学」の第一人者・内藤誼人氏が、最新研究に基づいて解説します。

※本稿は『すぐに実践したくなる すごく使える社会心理学テクニック』(内藤誼人 著)を一部抜粋・再編集しています。

テクノロジーに弱い人は結婚できなくなる時代に

テクノロジーの進展によって社会構造は大きく変わります。そして、社会構造が変化すると、それに伴って自然と人との付き合い方も大きく変わります。

【表で見る】アメリカでは異性との出会いの約4割がオンラインに!

私が若い頃には、スマートフォンなどありませんでした。パソコンはありましたし、インターネットもありましたが、使いこなせる人はそんなにいなかったのではないかと思います。私もせいぜいメールをするくらいでした。

そんな時代でしたから、もし恋人をつくろうとすれば、どうしても友人の紹介に頼るしかありませんでした。マッチングアプリなど存在しませんでしたから、友人にお願いするしかなかったのです。

けれども今は違います。人と人とがオンラインでつながることのほうがむしろ主流になってきているのです。

スタンフォード大学のマイケル・ローゼンフェルドは、5421名の異性愛者のカップルがどのようにして出会ったのかを調べた、1995年のデータと2017年のデータを比較してみました。その結果は以下のようになっています。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

結果はもっとたくさん続くのですが、どれもこれも数パーセントでしたので省略しました。

1995年にオンラインで出会うのは、わずか2%。1995年というと、当時は私も大学生だったので、よくわかります。オンラインで知り合う人など、めったにいない時代でした。

それからわずか20年ほどで、オンラインで知り合う割合は39%にまで増えています。驚くべき変化だと言わざるを得ません。これはアメリカのデータですが、日本も実情はそんなに変わらないのではないかと思います。

「誰かいい人を紹介してやる」もハラスメントに

これからの社会は、テクノロジーを理解し、積極的に扱えるようにならないと、ひょっとすると「出会いすらできない」という状況が生まれてくるのかもしれません。

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