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竹下通りが外国人と母娘連れのワンダーランド化 カワイイ系ファッションの女子高生はどこへ?

東洋経済オンライン / 2024年6月15日 12時0分

カラッと上がったカツはサクサクして肉はジューシー。言うことなしである。カレーは懐かしい昭和の味がする。周囲を見回すと近辺で働いているとおぼしき男性、女性たちがミックスフライ定食や牛スタミナ定食などと格闘中。ランチ限定「昼呑みセット」を楽しんでいる女性の姿も。外国人客はほとんどいない。地元で働く人たちに愛されている店とみた。

ランチの後に、覗いてみたい所があった。竹下通りからも近く、明治通り沿いにある「K-TOWN」という韓流グルメの店が集まるフードコートだ。しかし、「2023年4月23日を持ちまして閉店することとなりました」との貼り紙が。1年以上も前の閉店なのに、まだ貼ってある。女子高生らに人気の新大久保に客が流れてしまったのかもしれない。

閉店と言えば、ファッションから雑貨まで幅広い品ぞろえで人気があった「原宿アルタ」も2025年2月28日で営業終了となることが公表されている。

この日、覗いてみると3階のコラボレーションカフェ「BOX cafe&space」では6月30日まで「名探偵コナン」とのコラボが開催中で、「江戸川コナンのワッフルプレート」「怪盗キッドのマーベラスカレー」などフードからデザートドリンクまでさまざまなメニューが表示されていた。こうした意欲的な店舗がなくなってしまうのは残念だ。

たちの悪い客引きも

再び竹下通りに戻り、原宿駅を目指す。すると、外国人の若者が数人、客引きを行っているシーンに出くわした。関係者に話を聞くと、修学旅行生や気の弱そうな女の子の2人連れなどを狙って声を掛け、ブランド品のコピー品を売っている店に連れていってなかなか解放しないんだとか。これは明らかにイメージダウンだ。警察関係者に現場を押さえて摘発してもらい、一日も早く追放できないものだろうか。

結局、この日は最後までカワイイ系ファッションの若い女子にほとんど遭遇しなかった。一方で、店の関係者も言っていたが、外国人客は完全にコロナ前の水準に戻っているようだ。それもアジア系だけでなく、イスラム系、欧米系など多彩な顔ぶれの人々が、平日の竹下通りを闊歩しているのだ。

さらに、かつて女子高生の時に竹下通りを愛して足しげく通ったのであろう、若いお母さんと幼稚園から小学生といった女児の2人連れが、ファッションアイテムやお気に入りのスイーツ目当てにショップ巡りを楽しんでいる姿をよく見かけた。

土日ともなれば通りはすれ違うのも大変な賑わいだというが、平日であっても、竹下通りはさながら外国人観光客と若い母娘たちのワンダーランドと化しているかのようだった。

山田 稔:ジャーナリスト

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