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注意!子どもが発する「メンタル不調」のサイン 何かいつもと違う「心・身体・行動」を見逃すな

東洋経済オンライン / 2024年6月17日 18時30分

身体に現れるメンタルヘルス不調の兆候、人それぞれのサインがあります。普段のその人とは違う様子は心・身体の両方で大事なサインです。

私自身の不調話です。実は、30歳のころから痛風と付き合って生きています(ビールの飲み過ぎでの発症ではなく、かかりやすい体質ゆえの発症でした)。ストレスがたまり随分と疲れてるなと感じると左の親指の付け根あたりがソワソワしてきます。このころになると肩こり・腰痛も生じてきて、睡眠の質も下がっています。

この時点だと少し疲れた……という感じなのですが、不調の前兆として身体がサインを出してくれていると思い、早めに寝て、大好きな日本茶を淹れて積極的にリラックスするようにしています。このように「ストレスがたまると〇〇になりやすい傾向がある」という、普段の自分(その人)を知っていれば、セルフケアもしやすくなります。

行動の変化が起きる場合もあります。大人の場合には、お酒、たばこ、ギャンブル、ゲームに興じる時間が長くなり、量が増える。お金の使い方や人付き合いの変化という例がイメージしやすいかもしれません。子どもの場合はゲームをしたりスマホを観たりする時間が増えたり、交友関係が変わったりというケースが考えられます。

これらのわかりやすい不健全な対処行動以外にも、一見健全のように見える運動・筋トレをする頻度や量が増える/過剰といった変化も何かしらのサインかもしれません。アスリートであれば、トレーニングをしすぎるということが顕著な事例で、不安から、もっとやらなければ試合に出られないと思ってしまうことが背景にあるようです。

部活動であれば、朝も夜も長い時間、過剰な自主練をしている子は要注意かもしれません。この例は、スポーツ以外の場面でも受験勉強や仕事にも当てはまります。普段なら、適当なところで終えられるのに細かいところが気になって続けてしまうなどです。

こういった「いつものその人ではない」という違いがわかるためには、普段の自分、普段の友達、保護者・教師やコーチなら普段の子どもたちの行動をよく観察して、知っておくことが大切です。

その意味では、「ルーティーン」はメンタルヘルスケアとして有用です。学校では、朝に校門の前であいさつ運動をしていたり、毎朝のホームルームなどで出席をとります。経験豊富な先生は、朝の返事一つで子どもの変化に気づくという話を聞きます。

いつも同じタイミングで同じことをするというルーティーンの中で、観察の意識を加えると「いつものその人ではない」という変化、不調のサインに気がつくことができるかもしれません。

「保健室の先生」は子どもの不調に気づきやすい

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