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お互いに「承認し合う」職場はなぜ「幸せ」なのか 「声をかけて・質問して・話を聞く」が基本

東洋経済オンライン / 2024年6月17日 17時0分

多種多様な人が集まっている国だからこそ、知らない人とネットワークをつくることが大きな社会的価値をもたらすと明確に意識されています。

加えて、声をかけ合ってお互いが危険な存在ではないかを早期に確認し、リスクを最小限に抑えておきたいという、リスク回避手段としての側面もしっかりあります。

だから、まずは承認し合う。しかし、日本の場合、多様性が極端に少ない国で、「お互いわかっている」というのが前提ですから「なんでわざわざ声をかけ合うの?」となる。存在承認し合う明確なメリットが言語化されていないのです。

そのため、前述したような脳科学の話まで持ち出さないと、なかなか意味づけができません。

他人を承認しようと思っていると、意識が外に向くため、内にこもらず気持ちが晴れやかになります。当然、他人を承認すれば、されて嫌な人はいませんから、その人はあなたに対して好印象を持ちます。

結果、人間関係は会社、友人、家族など、とても良くなるはずです。また、「他人を承認しよう」という意識でいると、人が怖くなくなります。何を言われるだろうか、何か批判されないか、と恐れる必要がなくなります。

恐れるのは「自分が承認されるかどうか」に意識が向いているからで、その意識を相手の承認に向けていると、過度に人を恐れなくて済みます。そうすると会議で発言したり、プレゼンしたりするのもあまり怖くなくなり、緊張度が低くなります。

他人を承認する具体的な方法とは?

3つ目の理由は「他人を承認する具体的な方法がイメージできていない」ということです。「承認する」といっても、具体的に何をしたらいいかわかっていないのです。では、どうしたらいいのでしょうか。

基本は「声をかけて、質問して、話を聞く」。この3点セットで承認するのが良いと思います。

オフィスで誰でもいいから「元気?」など、相手の存在を承認するつもりで声をかけてください。相手の顔は華やぎ、声は良いトーンになるはずです。

続けて、なんでもいいから質問してみましょう。「最近、仕事の調子はどう?」。そして、あとは笑みを浮かべながら、基本は黙って相手の話を聞く。

最初は、大して相手は話してくれないかもしれません。でも繰り返し声をかけ、質問をして聞く。心に太陽をぴかぴか光らせながら。これを職場で一人ずつみんながやったら、きっと組織は変わっていくと思います。

まずは今日から、自分から、周りの人の存在を承認して、自分自身を、そして周囲を幸せホルモンで満たしてみませんか?

鈴木 義幸:コーチ・エィ代表取締役 社長執行役員

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